どん底からはいあがった柳楽優弥

俳優の柳楽優弥が、7月期の日本テレビ系ドラマ「二月の勝者 –絶対合格の教室-」に主演することを、一部スポーツ紙が報じた。

同ドラマは、漫画家・高瀬志帆さんが「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)に連載中の同名作品が原作。

中学受験の実態をリアルに描いた作品で、子供を持つ母親世代から火がつき、テレビ各局が原作権を争ったという人気作だという。

記事によると、ドラマ版では、家族や教育の問題に焦点を当て、単なるお受験ものではなく、「人生攻略ドラマ」として描かれるという。

柳楽が演じるのは、業界最大手の名門中学受験塾から、業績不振の中堅塾の校長に迎えられたスーパー塾講師の黒木蔵人。黒木は着任早々、新6年生に「絶対に全員を第一志望に合格させる」と宣言。超現実的で本音主義で、過激な発言で周囲を圧倒する役どころ。柳楽が連ドラに主演するのは、2014年のテレビ東京系「アオイホノオ」以来6年ぶりだという。

柳楽は初のオーディションを経て、主役を演じた映画「誰も知らない」が2004年、「第57回カンヌ国際映画祭コンペティション部門」に出品され、当時14歳で史上最年少かつ日本人で初めて男優賞を受賞した。

一躍注目を浴びたことがプレッシャーになってしまったようで、08年になると体調を崩し仕事量も激減。同年8月29日、自宅にて安定剤を大量に服用し病院に運ばれてしまった。

10年に仕事復帰すると、その後、順調に仕事をこなし、主演も脇役もこなせる名優に成長した。

「09年に同じ事務所の豊田エリーと結婚し子供が産まれたが、そのことがどん底だった柳楽に活力を与え復帰させた。それもあって家族のことを大事にしている」(テレビ局関係者)

主演の抜てきにこたえられるかが注目される。

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