城島氏がキャンプ初日に感じたホークスの強さの源「冗談抜きに2、3チーム作れる」

キャンプを視察したソフトバンク・城島健司会長付き特別アドバイザー【写真:藤浦一都】

「競争しているから手の抜いたようなプレーはできない。自ずとパフォーマンスも上がっていく」

 ソフトバンクは1日、宮崎市の生目の杜運動公園で春季キャンプをスタートさせた。今季から会長付き特別アドバイザーに就任した城島健司氏も初日からキャンプを視察。工藤公康監督やコーチ陣とコミュニケーションを取るなどし、15年ぶりのホークスのキャンプ初日を終えた。

 8年ぶりに球界に復帰しキャンプに足を運んだ城島氏。久々のキャンプの空気に触れて見たホークスにはその“強さ”の要因も感じた様子。まず「プロに入ってきてここにいる以上、魅力的な選手がいっぱいいて、冗談抜きにこのチームなら2チーム、3チーム作れるくらいの戦力が揃っている」と、3年連続日本一になったソフトバンクの選手層の厚さを口にした。

 これこそがホークスの強さの根源なのかもしれない。「選手たちは大変ですよね。その中でレギュラー取らないといけないわけですから、それが周りから見たら活気あるように見える、競争しているから手の抜いたようなプレーはできない。自ずとパフォーマンスも上がっていく」と城島氏は言う。分厚い選手層の中で生き抜いていくためには必死に練習をするしかない。それが自然と、個々の能力を高めることへと繋がっていくのだ。

「僕らも、競争だって現役の時から言われてましたけど、自ずと手の抜いたプレーはできないですよね。そうすれば自分が落ちていくだけなので。選手は大変かもしれないけど競争は始まっている。いい伝統、強いチームのいい循環のようなものを感じました」と城島氏は言う、城島氏が現役の頃もチームには小久保裕紀氏や松中信彦氏、投手でも斉藤和巳氏や杉内俊哉氏、和田毅と錚々たる顔ぶれがいた。

 その競争の中で生き抜いてきた選手、勝ち抜いてきた選手に、また新たな若い選手たちが挑み、努力する。そんな“常勝軍団”としての在り方のようなものを、城島氏は初日の練習で感じ取ったようだ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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