「住民の健康のために」 救命救急センター開設 24時間体制 長崎みなとメディカルセンター

テープカットで開設を祝う兼松理事長(右から3人目)や田上市長(同4人目)ら=長崎市、長崎みなとメディカルセンター

 長崎市立病院機構(兼松隆之理事長)が運営する長崎みなとメディカルセンター(新地町)は1日、24時間体制で重症患者を受け入れる救命救急センターを開設した。現地で記念式典があり関係者約30人が出席。兼松理事長は「長崎地区の住民の健康のために力を尽くす」とあいさつした。
 救急専門医の確保が難航してきたが、長崎大の「救急・国際医療支援室」から2人の専門医派遣が決まり、必要な体制が整った。心血管・脳血管疾患を中心に受け入れる方針で、長崎大学病院の高度救命救急センターと患者受け入れや人材教育で連携していく。
 式典で、市立病院機構設置者の田上富久市長が「これからスタート。市民に喜んでもらえるセンターにしたい」と述べた。河野茂長崎大学長は、大学が教育、研究、地域貢献を進める上で「長崎みなとメディカルセンターは重要なパートナーだ」と強調した。
 関西医科大総合医療センターなどを経て、救命救急センター長に就任した早川航一さん(45)は「長崎に骨をうずめるつもりで来た。市民の期待に応えられるよう一致団結して頑張る」と語った。

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