【MLB】元ロッテ助っ人もア軍サイン盗みの“被害”に “ゴミ箱音”最多の日に大炎上

2017年にブルージェイズでプレーしたマイク・ボルシンガー【写真:Getty Images】

ブルージェイズ在籍時の2017年8月4日に登板も、1/3回を4安打4失点だった

 米球界を騒然とさせているアストロズのサイン盗み。AJ・ヒンチ監督、ジェフ・ルーノーGMらの解任につながったMLBの調査ではビデオカメラで相手捕手のサインを盗み、ゴミ箱を叩くことで打者に球種が伝えられたという。昨季までロッテに2年間在籍し、2018年に最高勝率のタイトルを手にしたマイク・ボルシンガー投手もブルージェイズ在籍時の2017年に“被害”に遭ったと米レポーターらがツイッターで伝えている。

 ノースカロライナ州のメディア「スポーツビジネス・ジャーナル」のメディアレポーター、ジョン・オーランドさんは自身のツイッターに、こう投稿した。「あるアストロズファン(トニー・アダムス)がブルージェイズ戦で、“悪名高き”ゴミ箱を叩く音が聞こえた回数は54回。その試合で、トロントの右腕マイク・ボルシンガーは1/3回で4失点し、(それ以来)2度とメジャーで登板することはなかった」

 アストロズファンのトニー・アダムスさんは2017年に本拠地で行われた試合のゴミ箱を叩く音をチェック。8274球の投球のうち1143球で“ゴミ箱音”が聞こえたという。アダムスさんの調査によると最も多かったのが8月4日のブルージェイズ戦で、アストロズはこの試合で18安打を放って16-7で大勝している。

 ニューヨークのテレビ局「SNY」のプロダクションアシスタント、デビッド・スパンピナートさんは、アダムスさんがツイッターで公開した“試合別ゴミ箱音数グラフ”を引用して、自身のツイッターにこう綴った。「8月4日、それはゴミ箱叩きの回数が最も多かった試合。アストロズは16点を奪った。ブルージェイズの救援投手だったマイク・ボルシンガーは0.1回で4失点だった。彼がメジャーリーグで登板することは、(それ以来)2度となかった」。

 ボルシンガーはこの試合に3番手で登板したが、1/3回を4安打3四球4失点の大乱調。以降メジャーでの登板機会はなかった。翌2018年に新天地を日本に求め同年は13勝2敗の活躍も、昨季は4勝6敗に終わって退団。32歳の右腕は今季、どこで投げるのだろうか。(Full-Count編集部)

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