昨季20本塁打のアダムス メッツとマイナー契約

日本時間2月1日、メッツはフリーエージェントの一塁手、マット・アダムスとマイナー契約を結んだことを発表した。現在31歳のアダムスは、昨季ナショナルズで20本塁打を記録。招待選手としてスプリング・トレーニングに参加することが決定しており、自慢の長打力をアピールして開幕ロースター入りを目指す。

アダムスは代打で通算11本塁打、49打点をマークしており、これは現役選手で最多の数字である。また、2012年にカージナルスでメジャーデビューして以来、メジャー8シーズンで通算長打率.469を記録しており、これは左打者では同期間でメジャー12位にランクインする好成績となっている。

昨季はナショナルズで111試合に出場し、打率.226、20本塁打、56打点、OPS.741をマーク。カージナルスとブレーブスでプレイした2017年に20本塁打、ナショナルズとカージナルスでプレイした2018年に21本塁打を放っており、3年連続で20本塁打以上を放っているナショナル・リーグの選手18人のうちの1人である。

メジャー定着を果たした2013年以降の7シーズンでシーズン15本塁打以上を6度記録するなど、左打席からの長打力が最大の魅力。カージナルス、ブレーブス、ナショナルズの3球団でプレイしてきた8シーズンのキャリアで通算818試合に出場し、609安打、打率.261、116本塁打、388打点、OPS.778という成績を残している。

メッツの一塁には昨季メジャー新人記録となる53本塁打を放ったピート・アロンゾがおり、アダムスがレギュラーポジションを手にする可能性は限りなくゼロに近い。一塁の控えにも外野を兼任するドミニク・スミスがおり、アダムスはスプリング・トレーニングでよほどの好成績を残さない限り、開幕ロースターに名を連ねることはできないだろう。ただし、アロンゾとポジションが被る24歳のスミスにはトレード放出の噂もあり、アダムスの加入によってスミス放出の動きが加速するかもしれない。

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