日本勢2種目で準優勝 独・オフチャロフ、地元で優勝なるか<卓球・ドイツオープン最終日見どころ>

写真:準決勝で馬龍(マロン・中国)と対決するドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ittfworld

<ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン 2020年1月28日~2月2日>

1日、ドイツオープンは大会5日目を迎え、男女シングルス準々決勝、ダブルス種目の決勝が行われた。

日本勢、女子ダブルス・混合ダブルスで準優勝

写真:準決勝で丁寧(ディンニン)・孫穎莎(スンイーシャ)ペア(ともに中国)に勝利した石川佳純(全農)・平野美宇(日本生命)ペア/提供:ittfworld

女子ダブルス決勝では、石川佳純・平野美宇ペアが中国の陳夢(チェンムン)・王曼昱(ワンマンユ)ペアと対決。第2ゲームを取るも、1-3で敗退。準優勝となった。

混合ダブルス決勝には水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)ペアが登場。相手は現在混合ダブルスで世界ランキング1位の許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン)(中国)ペア。過去のワールドツアーでも何度か対決している2組であるが、東京五輪に向けて調子を上げてきている。今試合の結果は日本ペアが三度ゲームポイントを握るも、中国ペアが意地を見せ1-3で日本ペアが準優勝の形で終えることとなった。

写真:混合ダブルス準優勝の水谷隼・伊藤美誠ペア/提供:ittfworld

男子シングルスでは劇的な展開が、伊藤美誠はリオ五輪王者に惜敗

写真:独特なフォームのバックサービスを出すオフチャロフ/提供:ittfworld

男子シングルスでは準々決勝で水谷隼が登場。林高遠(リンガオユエン・中国)と熱戦を繰り広げた。第3ゲームまで林高遠のペースであったが、第4ゲームのデュースを水谷が制すると水谷の反撃が始まる。第5・第6ゲームを連取し、ゲームカウントは3-3へ。しかし、林高遠も自身のYGサービスからの3球目攻撃を軸に立て直し、水谷の猛攻もここまで。6-11で林高遠が最終ゲームを取り、準決勝へコマを進めた。

男子シングルスでは劇的な展開が。それはオフチャロフと樊振東(ファンジェンドン・中国)の一戦。ゲームカウント1-3で迎えた第5ゲーム。デュースまでもつれこんだこのゲームをオフチャロフが制すると、第6、そして最終ゲームとオフチャロフが怒涛の追い上げをみせ、最終ゲーム11-10の場面で、樊振東のドライブがオーバー。オフチャロフが雄叫びを上げた。

女子シングルスでは伊藤美誠が登場。リオ五輪王者の丁寧(中国)と熱い試合を繰り広げるも、1-4で惜しくも敗退。混合ダブルス準優勝の二人がともに準々決勝で惜敗という形で日本勢の全試合が終了した。

大会最終日の2月2日には、男女シングルスの準決勝・決勝が行われる。

写真:今大会で調子の良さが垣間見える水谷隼/提供:ittfworld

男子シングルス 組み合わせと見どころ

写真:ファンに対し感謝を示す許昕(中国)/提供:ittfworld

男子シングルス準決勝 組み合わせ

許昕(中国)ー林高遠(中国)

ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)-馬龍(中国)

準決勝 見どころ

男子シングルス準決勝の注目の一戦はオフチャロフと馬龍の試合だ。準々決勝で樊振東に勝利してきたオフチャロフが、絶対王者の馬龍にどのような戦いを挑むのか、見逃せない。

写真:五輪王者として準決勝に挑む丁寧(中国)/提供:ittfworld

女子シングルス準決勝 組み合わせ

陳夢(中国)-朱雨玲(ジュユリン・中国)

丁寧(中国)-王曼昱(中国)

準決勝見どころ

女子シングルスの準決勝は中国勢で埋め尽くされた。3月の世界選手権や夏の東京五輪に向けて、誰が優勝するか注目だ。

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ