【MLB】サイン盗み“犠牲者”元ロッテ・ボルシンガーに米メディア同情「不条理にキャリアが…」

ブルージェイズ時代のマイク・ボルシンガー【写真:Getty Images】

ボルシンガーはブ軍在籍時、ア軍がゴミ箱を乱打した日に登板、炎上した

 米球界の一大スキャンダルとなっているアストロズのサイン盗み問題。MLBの調査ではビデオカメラで相手捕手のサインを盗み、ゴミ箱を叩くことで打者に球種が伝えられていたことが明らかになっている。

 昨季までロッテに2年間在籍し、2018年に最高勝率のタイトルを手にしたマイク・ボルシンガー投手もブルージェイズ在籍時の2017年に“被害”に遭ったとされている。米テレビ局「SNY」のプロダクションアシスタント、デビッド・スパンピナートさんが投稿したツイッターによると、ゴミ箱音が54回鳴ったとされる17年8月4日にボルシンガーは救援登板し、1/3回で4安打3四球4失点と大炎上。これが、この年のメジャーでの最終登板となり、翌18年に日本に新天地を求めた。

 ワシントンのテレビ局「MASN」の番組ホストでMLBネットワークのダン・コルコさんはツイッターにこう投稿した。

「ほら、選手たちはこういった問題にご立腹なんだ。ボルシンガーのキャリアはこの不条理によって永久に変わってしまった。彼がもう1度、メジャーでプレーする機会を得るのか誰にも分からない」

 ボルシンガーはロッテに移籍した2018年に13勝2敗、防御率3.06で最高勝率のタイトルを獲得。しかし、昨年は4勝6敗、防御率4.63に終わりロッテを退団した。32歳。メジャーで再びチャンスをつかめるのだろうか。(Full-Count編集部)

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