働きがいのある大企業ランキング上位10社は?特徴なども一緒に紹介

会社における「働きがい」のあるなしについては、就職や転職などで大企業を選ぶ上で、給与や待遇などと一緒に重視する項目の一つとして重視されています。

こちらの記事では、国内の大企業のなかでランキング上位となった10社の紹介と、就職や転職の際に知っておくと役に立つ「働きがい」のある会社の特徴などについて解説していきましょう。

国内ランキング上位の働きがいのある大企業10社

Great Place to Work® Institute Japan(以下、GPTWジャパン)では、ランキングに参加した企業のアンケート結果(従業員向けと企業向けの2種のアンケートで展開)をもとに「働きがいのある会社」ランキングを企業の規模別に発表しています。

こちらの章では、GPTWジャパンが2019年に発表したランキング情報を基に、国内の大企業(従業員1,000名以上が在籍)における上位10社を紹介していきましょう。

ちなみに今回のランクインでは、外資系が多いのが特徴です。

セールス・フォース

セールス・フォースでは、社員だけでなく、顧客も社会も「平等」であること、そして性別や性別指向などに関係なく、「自分らしく」いられる取り組みを実施。その一環として、社員がこれまで培った経験や知識を社外でも活かせる場を設け、社員のエンゲージメントを高めています。

Plan・Do・See

ホテルやレストラン業をメインに運営するPlan・Do・Seeでは、社員一人ひとりが仕事もプライベートも幸せに過ごせる仕組み作りに注力をしています。そのため、仕事を成功へと導くために人事がサポートし、ディスカッションも盛んです。

ほかにも社員の満足度を高める目的で短時間労働を導入したところ、会社全体の利益率のアップにもつながったそうです。

ディスコ

ディスコでは、各部門において主体的に組織で「働きがい向上」に取り組んでいるのが特徴です。「関係の質」をテーマにした活動に力を入れており、ポイントやランキングで見える化も実施。

また、全社アンケートを実施したり、部署対抗で各組織が取り組んだ活動を発表し合う機会を作ったりして、社員に刺激を与えています。

アメックス

アメックスでは、もともと子供が3歳の誕生日を迎えるまで時短勤務としており、その期間が終了した後も出退勤の時間を調整できる職場環境ですが、時短勤務を「小学校入学前」までに引き上げる運びとなりました。

プルデンシャル生命保険

プルデンシャル生命保険では、創業者の思いを社員へつなげるために、企業理念が浸透している映像資料を集めた「インスパイアリング・シアター」を新設し、それを視聴する朝活プロジェクトを実施。この活動によって、社員たちの仕事の原点にまつわる再認識や、志を呼び覚ますことにつなげました。

モルガン・スタンレー

モルガン・スタンレーでは、個人および文化の多様性を尊重する職場づくりに尽力したいという有志の社員が、社内外の講演会や社員の情報交換会などの活動を実施。この活動によって、社員の働きがいの向上や、「自分らしさ」を発揮できる職場づくりに貢献しています。

DHLジャパン

DHLジャパンでは、世界共通の人材育成プログラムである「CIS(=Certified International Specialis)」と「CIM(=Certified International Manager)」を展開。物流のスペシャリストの育成だけでなく、リーダーシップ開発にもつなげています。

LAVA International

ホットヨガ事業を展開しているLAVA Internationalでは、スタッフ向けにヨガの原点でもある瞑想・マインドフルネス研修を実施。実際に受講したスタッフの中には、ありのままの自分を受け止めることができた、自分らしさを活かして働けるようになった、などという声が挙がりました。

T&G

T&Gでは、企業理念「人の心を人生を豊かにする」ことを体感してもらうため、全社員を対象とした海外旅行を実施。旅行先で、非日常的なエンターテインメントやライブなどを鑑賞し、堪能することで、顧客に感動を与えるための豊かな心を養う機会を与えています。

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人では、従来よりビジネスカジュアルを推奨していましたが、生産性の向上ならびに健康の増進を目的とした、ジーンズやスニーカーの着用を含めた新しいドレスコードを導入しました。

参考

2019年版 日本における「働きがいのある会社」ランキング|働きがいのある会社

働きがいのある会社の特徴3つ

働きがいのある会社の特徴とは、一体どのようなことを指すのでしょうか。こちらの章では、その特徴を3つピックアップしてみました。

社内のコミュニケーションが盛んであること

近年、正社員に捉われないワークスタイルの多様化や、高齢者増加に伴う労働者の年齢層の引き上げなどの「働き方」にも変化が見られるようになりました。

このような変化の中でも、経営層・管理職層・従業員の三者が、それぞれのことを理解し合える機会を作ることや、必要な情報を共有し合うことは、社内のコミュニケーション活性化につながります。加えて、「風通しの良い」会社としても外部からの高い評価を得られるかもしれません。

会社を選ぶ上で、社内のコミュニケーションの状況がどのようになっているかをチェックすることをおすすめします。

一人ひとりの能力が最大限に活かされている環境であること

「働きがい」があると感じる会社の特徴として、スタッフが持っている能力を最大限に活かせる環境作りに力を入れていることが挙げられます。

例えば、文章を書くのが得意なスタッフであれば、広報やPRを任せ、会社のブランディングアップに貢献できることも。イラストが趣味という営業担当であれば、通常業務のかたわら、社内のマスコットやコラムの挿絵をデザインするポジションを与えていることもあります。

社員やスタッフに業務において得意分野を任せることは、能力アップにもなり、「自己肯定感」を上げることにもつながります。

個人の心理的安全性が確保されていること

「心理的安全性」は、「働く」に関連したワードの一つとして登場しています。もともと心理学の用語であり、チームに属するメンバー全員が、恐怖や不安を覚えず、安心して発言や行動できる状況のことです。

もう少し簡単に言い換えると、チームのなかでも自分が自分らしくいられたり、お互いが忖度せず何でも言い合えたりできることを指します。会社全体で、このような労働環境づくりを意識すれば、仕事も円滑に進められることも。そうすることで、万全な心理状態で仕事に取り組めます。

参考:優良企業の見分け方

「働き方改革」とつながるワードとして「優良企業」が使われていますが、実際にどのような点が「優良」として定義されているのか、よく分からない人もいることでしょう。

会社選びなどの参考として優良企業の見分け方を以下の通り、まとめています。

チェック項目	優良企業かどうか見極めるポイント
求人サイトに同じ募集が

継続して掲載

→優良企業とは言いがたい可能性あり

→人材が十分に育っていない、優秀な人材が多数退職しているので、優良企業とは言いがたいい可能性あり

→復職率が高ければ高いほど、優良企業と言える

参考

ホワイト企業の見分け方【35のチェックポイントを公開】| 転職の難易度

まとめ

今回の記事では、国内ランキング上位に挙がった大企業10社の「働きがい」のあるランキング(2019年発表)の紹介をしました。

各企業の取り組み内容に違いがあるものの、社員が継続して、心地良く働けるよう、風通しの良い職場づくりをしていることが伝わってきました。

働きがいのある会社の特徴や、優良企業の見分け方の情報も参考に、自分にとって最適な「働きがい」のある企業について考えてみてはいかがでしょうか。

参考

「学生に勧めたい大手企業」ランキングTOP100社|就職四季報プラスワン|東洋経済オンライン

働き方改革の功罪 ~2019年「働きがいのある会社」調査分析~|BRAND PRESS

平等(イクオリティ)- Salesforce の取り組み| セールスフォース・ドットコム

働きがいのある会社5位の「Plan・Do・See」の人気の秘密|元気な会社をつくるプロジェクト

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