C大阪に2-1 逆転勝ち V長崎トレーニングマッチ ルアンが待望の初ゴール

【V長崎―C大阪】前半45分、V長崎のルアン(中央)が囲まれながらもパスを出す=宮崎市国際海浜エントランスプラザ

 宮崎でキャンプ中のサッカーJ2、V・ファーレン長崎は2日、宮崎市国際海浜エントランスプラザでJ1、C大阪とトレーニングマッチ(前後半90分)を行い、2-1(0-1、2-0)で逆転勝ちした。
 南米出身の4人を先発起用するなど主力級を並べた。それでも前半はボールを保持できずに押し込まれる時間が続き、32分に玉田がチームのファーストシュートを放つまで防戦一方だった。41分には左右に振られて失点し、0-1で折り返した。
 後半は秋野をボランチから最終ラインに下げた3バックに変更。すると攻守で選手の距離感が良くなり、6分に亀川のパスをルアンが右足で合わせて同点に追いついた。36分には毎熊のサイドチェンジから、最後は加藤大がGKの位置を見極めたミドルシュートを決めて逆転した。
 1日はJ1広島に2-0。練習試合とはいえ、連日のJ1チームからの勝利に、手倉森監督は「きょうは思うようにやらせてもらえない中でも勝つことができた」と喜んでいた。

 ■ルアン 待望の初ゴール

 V長崎が今季獲得した注目アタッカーのルアンに、待望のトレーニングマッチ初ゴールが生まれた。0-1の後半6分、敵陣深くでロングボールを収めた亀川からペナルティーエリア内でパスを受け、右足一閃(いっせん)。長崎から駆けつけたファンにあいさつ代わりの一発をプレゼントし「結果を出せて非常にうれしい」とほっとした表情を浮かべた。
 ブラジル1部リーグで十分な実績を持つが、今季が自身初の海外挑戦。Jリーグのスピードや戦術にうまく適応できず、手倉森監督も「まだ10点満点中6点くらい。もう少し時間が必要」と見ている。この日もいい形でパスを受けられず苦しんだが、それでも得点という形でチームに貢献してみせた。
 2月に入り、リーグ開幕まで残り3週間を切っている。チーム浮上の鍵を握る新戦力は「日本に慣れるためにみんなに協力してもらっている。絶対に期待に応えたい」と強い決意を語った。

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