ユヴェントス、フリーで「タダ取り」した凄いベストイレブン

これまでさまざまな選手を獲得してきたユヴェントス。中でも契約満了となる選手を移籍金無しで手にすることにかけては世界屈指だ。

『Squawka』は、「2000年以降にユヴェントスがフリーで獲得した選手のベストイレブン」を特集している。

GK:ネト

PSGから戻ってきたジャンルイージ・ブッフォンという選択肢もあった。しかし、彼はフリーで再加入してからのプレーのみが対象となることを考えれば、まだネトのほうが上回っているかもしれない。

2015年にフィオレンティーナから加入したネトは2シーズンで22試合をプレーし、13回のクリーンシートを達成。コッパ・イタリアでも連覇に貢献した。

右SB:ダニ・アウヴェス

バルセロナからの退団を決めた後、当時世界最高の右サイドバックだった彼には多くのクラブからオファーが舞い込んだ。ユヴェントスはその中で選ばれた幸運なチームだった。

PSGへと去っていくまで33試合に出場。決して長く所属したわけではないが、セリエAとコッパ・イタリアの優勝に貢献。チャンピオンズリーグ決勝進出を手助けした。

CB:ロベルト・コヴァチ

ニコ・コヴァチと双子であるクロアチア代表、2005年にバイエルン・ミュンヘンからユヴェントスへとやってきて、最初のシーズンでセリエA優勝を成し遂げた。

そのシーズンでカルチョ・スキャンダルが発覚したためクラブは2部降格処分を受けるも、コヴァチはそのまま残留を決断。昇格を決めたあと、ボルシア・ドルトムントへ移籍していった。引退後は指導者となり、昨年末までバイエルンでニコのアシスタントコーチをしていた。

CB:ファビオ・カンナヴァーロ

イタリア代表でワールドカップを優勝した後レアル・マドリーに移籍したカンナヴァーロ。ところがスペインではなかなか力を発揮できず、苦しい三年間を過ごすことに。

そして2009年にユヴェントスへと加入。ジョルジョ・キエッリーニとの素晴らしいパートナーシップを結び、ユヴェントスをセリエA優勝に導いている。現在は広州恒大の監督。

左SB:オレグ・メルベリ

デンマーク代表の重鎮。ユヴェントスに所属していたことはあまり有名ではないかもしれないが、イタリアでのキャリアはかなり素晴らしいものだった。

アストン・ヴィラから2008年にイタリアへとやってきた彼は、全公式戦で38試合に出場。センターバックでもサイドバックでもプレーし、ベテランならではの安定感を見せた。

CMF:エムレ・ジャン

リヴァプールで貴重なユーティリティープレイヤーとして存在感を見せたエムレ・ジャン。ディフェンスでもミッドフィールドでも遜色なくプレーができ、有用な存在だ。

2018年夏にフリーでユヴェントスへやってきてからは怪我で離脱する時間も長く、そこまで大きな影響は与えていない。しかし、選手層の厚さを提供していることは間違いない。

CMF:アンドレア・ピルロ

2011年夏、世界が驚いたフリー移籍だった。ミランで「レジスタ」という新しい役割を作り上げた司令塔アンドレア・ピルロが、契約満了でチームを去った。そして、加入したのは同じイタリアのライバル、ユヴェントスであった。

アントニオ・コンテ監督の下で「将軍」として活躍した彼は、2015年にアメリカへと去るまで4回のセリエA優勝を果たしている。

CMF:サミ・ケディラ

エムレ・ジャンとそっくりの容姿を持つケディラ。いや、むしろエムレ・ジャンが彼に似ているのだが…。その二人がともにフリーでユヴェントスに加入しているというのも面白いポイントだ。

レアル・マドリーから2015年に加入し、入れ替わりで退団したアルトゥロ・ビダルやアンドレア・ピルロの穴を埋めるだけのプレーを見せた。怪我に苦しめられているとはいえまだ32歳であり、あと数年はやれるはず。

AMF:アーロン・ラムジー

アーセナルのファンは、シーズンが終わる前にラムジーがユヴェントスとの契約をまとめたことにとても怒っていた。それもそのはず、彼は間違いなく主力として重要な存在だったからだ。

今季彼はマウリツィオ・サッリ監督の下で分厚い中盤の一角として起用されている。絶対的な存在ではなく、怪我の問題もあったが、ピッチ上ではうまくやっている。

AMF:ポール・ポグバ

マンチェスター・ユナイテッドがフリーで生え抜きのポグバをユヴェントスに放出した時、これがとんでもない取引の始まりになると思っていた者はほとんどいなかった。

しかし彼はユヴェントスでの4シーズンで世界最高のMFに成長し、9200万ポンドという当時の世界最高記録となる移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに買い戻されていった。

FW:フェルナンド・ジョレンテ

2013年にアスレティック・ビルバオから加入したバスクらしい長身本格派FW。ユヴェントスでプレーしたのは2シーズンだけだったが、公式戦92試合に出場し27ゴールを決めた。

2015年にセビージャへと移籍するまでセリエA2連覇に貢献しており、地味ながらも非常に重要な戦力となっていた。現在はライバルであるナポリに所属。

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