世界に一つの絵本はいかが? 成長に応じた内容にアレンジ 親子の触れ合う機会に

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子どもの言葉の発達段階に合わせて、習得した単語を組み入れるパーソナル知育絵本

 沖縄県の恩納村は乳幼児健診の受診率向上と親子で絵本と触れ合う機会創出を目標に、NTTコミュニケーション科学基礎研究所、NTT印刷と「パーソナル知育絵本」を活用した共同実験をする。3者が1月31日、同センターで調印式を行った。NTT印刷によると全国初の試みという。

 パーソナル知育絵本は、子ども一人一人の成長に合わせた「世界に一つだけの絵本」。申込時に言葉の発達段階と興味のあるものをチェックすることで内容が変わる。絵本の主人公はその子の名前で登場し、巻末に名前の由来や親からのメッセージも入る。絵本は24~32ページでフルカラー。

 共同実験では乳児と1歳半・3歳児健診の当日、会場で絵本の申込券を配布し受診率向上を図る。村文化情報センターで絵本作製に必要な子どもの情報入力と受け取りを行うことで、センターの図書館機能を知り、親子で絵本と触れ合う機会をつくる。

 実証期間は2月1日から翌年3月31日まで。乳幼児健診は14回あり、対象約500人を見込む。実験を通してNTT研究所はデータの集積、NTT印刷は全国展開のヒントや課題を模索する。

 長浜善巳村長は「子育て支援は村の重要施策。子どもたちが健やかに育つよう事業に期待したい」とあいさつ。NTT研究所の山田武士所長は「その地域ならではのデータ収集やフィードバックを期待している」、NTT印刷の安田雅美社長は「子育てコミュニティー活性化などの発展が楽しみ」と話した。村の18年度乳幼児受診率は県平均を超えており、村福祉健康課はさらなる向上に期待している。

パーソナル知育絵本を活用した共同実験に調印した(左から)山田武士所長、長浜善巳、安田雅美社長=1月31日、恩納村文化情報センター