キャップが本格ミステリーに挑戦!“萌え衣装”で話題のクリス・エヴァンスが語る『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

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『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』クリス・エヴァンス© HFPA

ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、クリストファー・プラマー、アナ・デ・アルマスなど錚々たる俳優が出演する正統派ミステリー『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。NY郊外の豪邸で遺体となり発見された巨大出版社の創設者ハーランの死の真相とは? 真犯人は家族の中に?紳士探偵(ダニエル・クレイグ)がハーラン一家のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫る。

ハーランの長女リンダとリチャードの息子で一族の問題児ランサムを演じたのは、クリス・エヴァンス。放蕩息子で犬にも嫌われるイヤな奴、という役柄にもかかわらず、穴の開いたセーター姿に世界中が萌えて「#knivesoutchallenge」「#セーターを着てナイブズをみよう」のタグで皆がセーター姿をSNSにアップし話題になっている。そんなクリスに本作について語ってもらった。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』Photo Credit: Claire Folger

「キャプテン・アメリカと違う役を意図的に探しているわけじゃないんだ」

―脚本を読んだ第一印象はいかがでしたか?

とにかく先が気になる脚本で、一気に読んでしまったよ。たぶん1時間もかからなかったと思う。そこまで早く読み切ってしまったことに、自分自身で驚いたくらいだった。素晴らしいキャラクターがたくさんいて、あらゆる要素がよく練られていて。1人のキャラクターのみがよく作られていて、他が補佐的な感じのものはよくあるけれど、この映画はすべてのキャラクターにきちんと役割が与えられている。だからこそ、これだけ素晴らしい役者が参加することになったんだ。どのキャラクターにも輝ける瞬間があるからね。ひとりの観客として、ぜひとも見たいと思う台本だったよ。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

―あなたはキャプテン・アメリカとして単独映画の主役を張る一方で、群像劇である『アベンジャーズ』シリーズ(2012年~)も経験しています。役者として、どちらのほうがやりやすいですか?

今回のような群像劇は、怖いし気が重いね。でも同時に、自由になることができる。10人のキャラクターが一堂に会するシーンなんかは、2人きりの場面よりもずっと楽なんだ。自分がそのシーンを1人で背負わなくてはいけないというプレッシャーから解放されるし、素晴らしい役者たちがそれぞれのキャラクターを演じてくれるので、とても楽しいよ。

演技というのは、究極的にはコラボレーションだと思う。ミュージシャンだったら、部屋にこもって作曲する。ダンサーだったら、好きに踊ればいい。でも、演技は基本的に1人じゃできない。監督や、他のあらゆる部署の人たちとの共同作業になる。だからこそ、これほど才能がある人たちに囲まれて演技をするのは、とても新鮮で刺激的だったよ。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』Photo Credit: Claire Folger

―キャプテン・アメリカを長年演じたからこそ、対極にあるような今回のキャラクターに惹かれたのでしょうか?

これまでとは異なるクリエイティブな欲求を満たしたいという気持ちはあったね。ただ、キャプテン・アメリカと違う役を意図的に探しているわけじゃないんだ。それだと自分の選択肢を狭めてしまうことになるから。自分にとって大事なのは、正しい企画と正しい監督、正しい脚本、正しい役なんだ。これらが揃って、はじめてやる気が湧いてくる。今回はたまたま異なるキャラクターを演じることができて、結果的にはとても楽しかったけれどね。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ダニエル・クレイグ© HFPA

「僕は一生をこのキャリアに捧げようと思うようなタイプじゃないんだ」

―映画のなかで着用されている衣装のセーターが話題になっていますが、あなたのワードローブに欠かせないアイテムは何ですか?

帽子だね。帽子がないと、裸でいるような気分になる。子供の頃からずっと身につけていたから。

―野球帽ですか?

うん。アメリカの男子みんなに言えることだと思うけれど、帽子はワードローブで大きな役割を果たす。帽子を被ると、ちょっと守られているような気がするんだ。

―共演したダニエル・クレイグは、次作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2020年4月10日公開)でジェームズ・ボンド引退を宣言していますが、ボンド役に興味はありませんか?

ぼくはジェームズ・ボンドを演じられるほど立ち振る舞いに余裕がないよ。心に余裕があって、魅力的で、イギリス人じゃないとね(笑)。

―また、新たなシリーズ作品に出演したいと思いますか?

わからないな。ぼくはもともと気が変わりやすいタイプなんだ。朝、目が醒めると、この業界とはまったく関係ないことに興味を持ったりする。演技をやりたくないと感じることもよくある。一生をこのキャリアに捧げようと思うようなタイプじゃないから、まったく分からないね。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』Photo Credit: Claire Folger

―ちなみにスカーレット・ヨハンソンと幼馴染みだったという噂は本当ですか?

出会ったのは2002年の頃だから、幼馴染みというのはちょっと違うかな。彼女は16か17歳で、僕は19歳くらいだったね。同じ映画(2004年の『スカーレット・ヨハンソンの 百点満点大作戦』)に出演して、それがぼくらのキャリアの初期で大事な作品になったんだ。カナダのバンクーバーで撮影したんだけど、たちまち仲良くなって、その後もずっと連絡を取り合っている仲だよ。

取材・文:小西未来

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は2020年1月31日(金)より公開