しっかりしてください、神奈川県警
インターネット上で誹謗中傷、名誉毀損等の被害に遭った女優の春名風花さん(18)が弁護士に委任して神奈川県警泉署に告訴状を提出したところ、自宅に「うちはそういうのやってないから」と泉署から電話があり、告訴状を拒否された旨が報じられています。
(「うちはそういうのやってないから」|春名風花|https://note.com/harukazechan )
弁護士ドットコムの報道によれば告訴状は証拠も含めると100ページほどあったそうです。
そこですぐ、関係者に電凸して確認する本サイトは、当該の神奈川県警泉警察署に電話してみました。
「おはようございます。泉警察署です。お話の方は私の方でおうかがいします。住民相談係の中沢と申します。」
――「ウチはそういうのやっていないから」と報道がされていますが、泉警察署は刑事告訴は受け付けないスタンスなんですか?
「いえ、ちゃんと要件が整えば受け付けます。いやぁ。私も捜査の専門ではないからわからないんですけども。告訴受付にはそれなりの理由なり証拠なりがないと受け付けられないんですね」
――では、証拠が不十分な事件だったということですね?
「という風に考えられますね。どこの警察署でもそうなんですけれども」
――弁護士が作成した告訴状は100ページあったと報じられていますが
「あのぉ。告訴状というのは特に告訴が受けられるとか受けられないとかなっているそうなんですね。受けてしまって、後からこれが足りないっていうことにならないように事前に。そのー、普通であればですね。来ていただいて、書類だとかその辺見てですね。足りないところを、これが足りませんからと。もしもし、要件が全部整えば当然お受けすることになると思います」
――インターネット上の不法行為に関する訴訟で著名な弁護士が受任していらっしゃるのに、被害者の自宅に連絡はおかしくありませんか? 弁護士に返送して、補正の指示をするなどはなさらないのでしょうか
「うーん、ちょっとすいません、私が扱っていないんで」
――担当は?
「刑事課の担当が誰かも分かりません」
――名誉毀損、脅迫等は、刑事課の知能犯係ではないでしょうか。係に電話をまわしてください
「ちょっとお待ちくださいね」
(保留57秒)
「もしもし、知能犯係、誰もいないみたいなんです。」
――いつお戻りですか
「捜査の担当のことだと、いついるというのも私の方では分からないんです」
――副署長はいらっしゃいますか?
「朝の会議でいないんですね」
――何時に戻られますか
「分かりません。会議次第なんですね。私の方でうかがいますから」
――では、中沢さんは刑事訴訟法230条は、ご存知ですか?
※【第230条 犯罪により害を被った者は告訴をすることができる。】
「私ですか? 私ちょっと分からないので、みてみますね」
――住民相談に大切な法律ではありませんか?
「刑事訴訟法230条ですね。ちょっとお待ちくださいね
(調べている様子の沈黙 1分27秒)。えーと、告訴権者というのですね。犯罪により罪を、お~、えーっと、なんだ、持った? 者は〜できるですね」
――中沢さん、警察の六法には、フリガナが必要ではないでしょうか
「いえ、すいませんね。(沈黙51秒。隣席に聴いている様子)ごめんなさい。『こうむった』ですね。ごめんなさい」
――法律でそのように定められているのに「うちはそういうのやっていない」って警察の発言としておかしくないですか。そのように対応するようないい加減な署なんですか。住民の方も不安になりますよね。どうお考えでしょうか
「私は個人的に対応控えさせていただきます」
――では、犯罪捜査規範61条はご存知ですか?
※【犯罪捜査規範61条 警察官は、犯罪による被害の届出をする者があつたときは、その届出に係る事件が管轄区域の事件であるかどうかを問わず、これを受理しなければならない】
「ちょっと調べてみます。分からないものですから」
――住民相談課なのに不勉強すぎませんか
「(沈黙 1分47秒) 被害届の受理の関係ですね」
――「受理しなければならない」と書いてないですか?
「(沈黙・1分3秒)そうですね、書いてありますね」
――二つの法令を守っていないということになりませんか?
「そういうことになりますね」
――警察として非常識な態度ではないでしょうか
「まぁ 事実であればそういうことになりますね」
――報道されていることが嘘という可能性がありますか?
「私は報道された事実も見ていませんし。実際にそういう風に扱ったかというのは把握していませんから」
――最初に用件をお伝えしているのに、インターネットでニュース記事を確認なさらないのでしょうか?
「……」
――あなたは、「被る」という字を読めませんでしたね
「はい」
――義務教育で習った漢字、犯罪に関係ある漢字も読めないで警察の試験には受かるのでしょうか
「はい、そうですね」
――それで市民の安全は守れるんですか?
「そうですね」
――そうですねって、どういうことですか?
「守れると思っています。一生懸命やっています」
――「被害をこうむる」と読めなくて、市民の相談に支障ありませんか?
「はい、私、そういうのやっていないものですから」
――「そういうのやってない」が出ましたが、泉署の常套句なんでしょうか?
「……(1分24秒沈黙)」
怠慢な警察官がヌクヌクとしているのは、大問題です。厳しい罰則規定を設けるべきではないでしょうか。(文◎九頭龍腐流腐流)