旧博物館動物園駅にて「京成リアルミュージアム」2月の土日祝日限定で開催 1/2スカイライナー模型も展示

旧博物館動物園駅外観とイベントサイン

京成電鉄は現在ホームページ上で公開している「京成ウェブミュージアム」の特別イベント『京成リアルミュージアム』を開催します。

イベントのコンセプトは「京成電鉄の遺構とともに歴史を振り返る」ということで、2018年4月に鉄道施設としては初の「東京都選定歴史的建造物」に選定された「旧博物館動物園駅」(上野公園)で実施。京成電鉄の歩みを感じられる展示となるようです。

開催日は2020年2月8日(土)、9日(日)、11日(火・祝)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)、24日(月・祝)の全8日間。開催時間は各日10:00~15:30(最終入場15:00)。先着順に時間指定の入場券を配布し、配布枚数が所定の上限に達した場合は入場券なしでは入場できません。ただし入場料は無料です。

展示内容

イベントの会場として旧博物館動物園駅の地上駅舎内部およびコンコース階を公開。ホーム階への入場はできません。

会場では京成電鉄創立110周年記念企画の1つとして運行している「ミュージアムトレイン」の車内に掲出しているポスター(7種)をパネルとして展示し、コンコース階を降りていくにつれて時代をさかのぼるよう演出するほか、1933年の開業に向けて作成された当時の設計図面を初めて一般公開します。

展示パネルイメージ

また東京都立城東職業能力開発センターが製作した「スカイライナー1/2カットモデル」の展示も行います。

スカイライナー1/2カットモデルイメージ 運転台での撮影はできません

他にも過去に制作した記念券や当時のイベントなどが分かるヘッドマークを展示。オリジナルパッケージの花の種「百日草の種」を各日先着200名にプレゼントします。

展示される記念乗車券など

京成ウェブミュージアムとは

京成電鉄のウェブページから遷移できます

京成電鉄が2019年6月28日に創立110周年を迎えたことを記念し、同社の魅力や歴史を周知するために作られたウェブサイトです。

同サイトには路線延伸の歴史や現役車両・引退車両の車両図鑑、記念乗車券コレクション、駅舎フォトヒストリーなど鉄道ファンの好きなコンテンツが揃っています。今回のリアルイベントでは期間限定で「特別展 ヒミツの部屋」も公開予定とのことです。

旧博物館動物園駅

旧博物館動物園駅は1933年12月開業。当時は駅舎の建設予定地が世伝御料地(※)であったため、御前会議での昭和天皇の勅裁を受けての建設となりました。こうした事情から駅舎内外の意匠は西洋風の荘厳なつくりとなっています。

※……世伝御料は旧皇室典範上の制度。皇室の世襲財産で、分割・譲与を許されないものをさす。

現在の東京国立博物館である帝室博物館や恩賜上野動物園の最寄駅として利用されてきましたが、利用者の減少により1997年に営業休止、2004年に廃止となりました。

2018年4月には鉄道施設として初となる「東京都選定歴史的建造物」に選ばれ、リニューアル工事が行われました。同年11月に記念式典が実施され、翌年2月までアートイベントの会場として一般公開されました。

京成電鉄は東京芸術大学とともにアートイベントや展示会などの会場として使用するなど、上野「文化の杜」新構想において上野エリアにおける新たな文化拠点として同駅舎を活用しています。

鉄道チャンネル編集部
写真等画像:京成電鉄

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