「大幅な成績向上が期待される4チーム」にエンゼルスなど選出

MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンスは、データサイト「FanGraphs」が予想している各チームのWAR(Win Above Replacement)をもとに、各球団の今季の勝利数を予想。昨季の勝利数と比較し、大幅な成績向上が期待されるチームとしてエンゼルス、パドレス、ブルージェイズ、ホワイトソックスの4球団を挙げた。なお、代替可能レベルの選手(要するにWARの値が0に近い選手)を集めたチームは、レギュラーシーズン162試合で48勝できると推定されている。

カストロビンスが挙げた4球団のなかで昨季から最も勝利数を増やすとされているのは、大谷翔平が所属するエンゼルスだ。昨季は72勝に終わったが、今季は「19勝増」の91勝という予想。メジャー最高のWARを誇るマイク・トラウトにスター三塁手のアンソニー・レンドンが加わったことが、WARによる勝利数の予想にポジティブな影響を与えていると見られる。もちろん、この予想にジョー・マドン新監督の手腕は考慮されていない。ただし、先発投手陣とリリーフ投手陣の予想WARは下位に低迷しており、投手陣の予想以上の活躍がない限り、予想通りの91勝をマークするのは難しいだろう。

昨季70勝のパドレスは、「16勝増」の86勝という予想。ジョーイ・ルケーシー、クリス・パダック、ディネルソン・ラメット、ギャレット・リチャーズといった先発投手陣が軒並み好成績を予想されており、それがチーム全体の勝利数に反映された形となっている。マッケンジー・ゴアやルイス・パティーノといったトップ・プロスペクトの存在は今回の予想では考慮されていないため、彼らのメジャー昇格後の活躍次第では86勝という数字は決して非現実的な目標ではないかもしれない。

今オフ、積極的な補強を展開したホワイトソックスは「14勝増」、ブルージェイズは「12勝増」と予想されており、この2球団の躍進も楽しみだ。また、昨季わずか47勝に終わったタイガースは70勝を予想されており、「23勝増」は全30球団のなかで最多の数字となっている。

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