曹洞宗大本山總持寺(横浜市鶴見区)で3日、節分追儺(ついな)式が行われ、昨年15年ぶりにJリーグ制覇を果たした横浜F・マリノスをけん引し、昨季で引退したサッカー元日本代表DF栗原勇蔵さん(36)らが大祖堂で福豆をまいた。「福は内」と声が上がると、集まった約2千人が飛んでくる“福”に両手を伸ばしていた。
豆まき前の法要では江川辰三禅師(92)が「本山では鬼とは外ではなく私たちの心にあるものと考える。自分の幸せを追求するだけではなく、隔てない広い気持ちで一人でも多くの人の幸せを願ってほしい」と呼びかけた。
同じく元マリノスの那須大亮さん(38)や、横浜市瀬谷区出身の女優、伊藤かずえさん(53)らゆかりの著名人のほか、パワーリフティング男子72キログラム級で東京パラリンピック出場を目指す樋口健太郎さん(47)らがかみしも姿で登場。「寺に鬼はいない」という考えから「福は内」のみの発声で子ね年生まれの男女100人とともに豆をまき、福を願った。