「不幸もたらすだけ」 年金者組合県本部がIRに反対姿勢 IR考

横浜市が、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の立地場所として想定する山下ふ頭=同市中区

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を表明している横浜市に対し、全日本年金者組合県本部(中区)は3日、国に誘致を申請しないよう求める要請書を提出した。

 要請書で、市が年間最大1200億円と見込む増収は元々、「賭博に負けた県民・市民の財産」と指摘。IR建設は地域経済を破壊し、「高齢者の明日の暮らしも壊されかねない」とし、誘致に反対する姿勢を鮮明にしている。

 県本部は「カジノは人に不幸をもたらすだけ。横浜だけでなく、日本にカジノは要らない」と話している。

 県本部は1989年9月に発足し、県内50の支部で構成。約1万1千人が加入しているという。

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