映画『酔うと化け物になる父がつらい』完成披露試写会イベント!「どんな感想でもいいので、応援してください」

アルコールに溺れる父を持った作者・菊池真理子の実体験に基づくコミックエッセイを原作とした映画『酔うと化け物になる父がつらい』が3月6日(金)より新宿武蔵野館ほかにて公開される。

本作で主人公・田所サキを演じるのは、TBS日曜劇場「この世界の片隅に」(18)で注目を浴びて以降、主演映画が立て続けに公開され、大活躍中の女優・松本穂香。酔うと“化け物”になるサキの父・田所トシフミを演じるのは、唯一無二の存在感で引っ張りだこの実力派・渋川清彦。さらに、ともさかりえ、今泉佑唯、恒松祐里、濱正悟、浜野謙太といった注目の俳優陣が集結した。

監督を務めるのは、自身初の長編映画となった『ルームロンダリング』(18)で注目を浴び、第101回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞監督賞を受賞するなど話題を集めたドラマ24「きのう何食べた?」(19/TX)でも監督を務めた新鋭・片桐健滋。「涙がとまらない」と圧倒的な反響を呼んだ原作の雰囲気を守りつつ、オリジナル要素を加え、つらい体験や哀しい出来事をコミカルに仕上げている。

本日、主演の松本穂香、渋川清彦をはじめ、今泉佑唯、ともさかりえ、そして片桐健滋監督が登壇し、本作の完成披露試写会を神楽座にて実施した。

主人公・田所サキ役の松本は、役作りについて「演じることを意識しないというか、監督も『言いやすいようにセリフを変えても大丈夫』と言ってくれたので、動作も違和感ないように。監督自身も私のすることがサキのすることだと見ていてくれたような気がする」と回想。

サキの父親でお酒に酔うと“化け物”になる田所トシフミ役の渋川は、撮影では実際に酒を飲んで演じたそうで「実際に飲みながら演じたらどうかな?と。でも実際は緊張するし、セリフも言わなければいけないしで、全然酔えませんでした。俺にもう少しの勇気があればベロベロになれたのに。次回挑戦したいです!」と笑わせた。

サキの母親で新興宗教にハマるサエコ役のともさかは、監督からのラブコールでキャスティングされたことを撮影後の打ち上げで知ったそうで、「それをもっと早く知っていればモチベーションも上がったのかな?」とニヤリ。演じる上では「サキにとってお母さんもある意味で化け物だったのかなと。それに意味を持たせて演じるよりも、ふわっと空気のように漂ってふわっと消えていくような印象になればと思いました」と工夫を明かした。

サキの妹・フミ役の今泉は、今作が長編映画デビューで「撮影場所が一軒家で、そこに人が密集してて…。皆さんのオーラに圧倒され過ぎてしまいました」と緊張した様子。姉役の松本が「色々と撮影の合間にお話ししました。アイドル時代の話とか、握手会ってどんな感じなの?とか。そういうところから仲良くなろうと必死でした」と姉妹感を出すために心を砕いていたことを紹介すると、今泉は「ずっと頼っていました!」と感謝しきりだった。

この日は節分ということで、キャスト&監督で「鬼は外」ならぬ「化け物は外、福は内」で客席に向かって豆まき!さらに2月5日に23歳の誕生日を迎える松本にサプライズで、恵方巻をモチーフにした巨大恵方巻風ロールケーキが登場。まるでタイヤのような見た目に松本は「え?凄い!初めて見た。ビックリしています。信じられない」と目が点になるも、一口食べて「すごく美味しいです。ありがとうございます!」と大喜びだった。

ちょうど昨年の2月3日にクランクインをした本作。最後に片桐監督は「去年の今頃に11日間休みなしで撮影した作品です。エンタメ性を持って家族の話として見てもらえるのではないかと思います。どんな感想でもいいので、応援してください」と公開に向けて意気込み十分。

渋川は「片桐監督にしか出せない色のある映画で、最近の日本映画にはあまりないテイストの作品です。楽しんでほしいです」とアピール。松本は「アルコールに溺れてしまうお父さんとその家族の物語ですが、人間関係についても考えさせる内容です。映画の中に答えはないかもしれないけれど、皆さんの中で何か一つのきっかけになれば嬉しいです」と思いを込めイベントを締めた。

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