敏腕記者・ローゼンタール ベッツのトレードは「起こるだろう」

ムーキー・ベッツ(レッドソックス)のトレード移籍が現実味を帯びている。日本時間2月4日、MLBネットワークの番組に出演したケン・ローゼンタールは、ベッツのトレードについて「起こるだろう。ムーキー・ベッツはトレードされようとしている。唯一の問題はいつ、どこにトレードされるかということだ」と発言。2018年ア・リーグMVPに輝いたスター外野手・ベッツのトレード移籍は秒読み段階に突入しているようだ。

ローゼンタールは「次の1~2日以内にベッツのトレードが成立したとしても決して驚かないだろう」と語っており、レッドソックスと他球団とのトレード交渉が進展していることを示唆。今季の年俸が2700万ドルと高額で、それに加えて多くの交換要員が必要になると見られるベッツの獲得に興味を示すチームはそれほど多くなく、現時点で獲得に乗り出しているのはドジャースとパドレスの2球団のみであることが報じられている。

地元紙ボストン・グローブのアレックス・スパイアーも「数日以内」にレッドソックスがベッツのトレードについて決断を下す可能性があることを伝えており、ベッツに関するトレード交渉が以前よりも進展した段階へ突入していることは間違いない。ただし、スパイアーによると、レッドソックスはドジャースとパドレスに対して「最終オファー(提示できるベストのオファー)」を要求しておらず、まだ交渉の余地を残しているようだ。

ローゼンタールによると、ベッツ争奪戦で優位に立っているのはドジャースであるという。資金的な余裕のあるドジャースは、年俸2700万ドルというベッツの契約をそのまま引き受けることが可能なため、「ベッツと若手選手の交換」という純粋なトレードを行うことができる。一方、パドレスがベッツを獲得するためには、資金面の問題からウィル・マイヤーズを交換要員に含め、3年6100万ドルという残り契約の一部をレッドソックスに負担してもらう必要がある。年俸総額の削減を最優先に考えるレッドソックスにとって、これは決して好ましい話ではなく、これが「ドジャース優位」の根拠となっている。

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