Autel Robotics(中国;深圳)がEVO IIシリーズ3機種をCES2020で発表した。基本筐体は同じでカメラ部分のスペックと機能が異なる。中でも折り畳み式ドローンの初となる8Kカメラを実装したEVO IIは注目だ。
EVO IIシリーズは最長40分飛行が行え、時速74キロのスピードで最大9キロの範囲で飛行可能。EVO IIはセンサー、載荷量、全方向性障害物回避システム、これら全てが刷新された。
12のコンピュータービジョンセンサー、それぞれ2つのソナーセンサーとLEDランディングライトなどにより最高の障害物回避システムを搭載した機体に仕上がっているという。8GB内部メモリーに加え、256GBのSDカードを使用可能。AutelのDynamic Track 2.0™により高速で障害物を避けながら自立飛行で対象物を追いかける。またAI技術によりスマートフライトパスがリアルタイムで 検知可能で、デュアルコア物体探知機能で人や、乗り物、動物などの物体も同時に認識できる。
「EVO II」は8Kカメラを搭載し48メガピクセルの写真撮影もできる。EVO IIは、有効画素数が4,800万個の1/2″ CMOSセンサーを使用している。静止画撮影時の最大解像度は8000×6000。ビデオの場合、解像度は7680x4320だが、フラームレートは明かされておらず、4:2:2または4:2:0であるかどうかも不明。
ビットレートは、120Mbps。フォーマットは、MoVとMP4、コーデックは、H.264/H.265となっている。どうやら8Kカメラとは謳いつつも、動画ではまだ解決すべき所が多いと言える(8K動画撮影後の編集ワークフロー等)。動画に関しては、次に紹介する「EVO IIPro」の方が良さそうだ。
「EVO IIPro」は6Kカメラを搭載し、レンズ絞り(f/2.8 – f/11)と調整可能だ。
「EVO2 Dual」はFLIR Bosonセンサーを搭載した赤外線カメラとEVO IIの8Kカメラで同時撮影(静止画)が可能だ。EVO IIシリーズの発売時期は、1月には市場に並ぶと担当者から聞いたが、先日、ソフトウェアのバグなどにより現在のところ3月出荷を予定している。
EVO II カメラスペックと価格
機種 EVO II 8KEVO II PRO 6KEVO II Dual
カメラセンサー Sony IMX586Sony IMX383FLIR Boson +Sony IMX586
解像度 8000×6000(静止画)7680X4320(動画)5472×3648(静止画)7680X4320(動画)8000×6000(静止画)640X512(IR)
フォーマット MOV/MP4MOV/MP4MOV/MP4
コーデック H.264/H.265H.264/H.265H.264/H.265
HDR ●●●
10bit-Log ●●-
絞り f1.8f2.8-f11f1.8(visible only)
価格 $1,495$1,795オプションにより変動