全宅管理とイタンジ、中小賃貸業のIT支援で提携

主に中小賃貸不動産管理会社が加盟する全国賃貸不動産管理業協会(以下、全宅管理)とイタンジ(東京都港区)は2月4日、業務提携を発表した。全宅管理の会員企業がイタンジの内見や入居申し込みのITサービスを、条件付きながら無料で利用できるようにする。

全宅管理の会員は約6200社。賃貸住宅の管理戸数は合計380万戸以上とみられているが、経営規模が小さく、経営者や従業員の高齢化も進んでいることに加え、契約時の重要事項説明のIT化が特に賃貸で推進されるなど、対応が急務となっている。そこで業務提携し、全宅管理の会員への支援を強化する。

イタンジのサービスで内見予約は管理会社である会員企業が物件情報をウェブにアップすると、仲介会社は内見予約を同じくウェブ上で実施する。入居申し込みも入居希望者がウェブ上のフォームから申し込む。申し込み状況や審査状況をメールでやりとりする他、管理会社・仲介会社・家賃保証会社で入居者情報を共有することも可能という。イタンジではネット・電気・ガスといったライフライン取次サービスの入居者への紹介の機会を得ることを条件に、無料でサービスを提供する予定となっている。

入居申し込みのイメージ

© 株式会社新建新聞社