V長崎新戦力 DF、GK編 即戦力のセンターバック

V長崎の新戦力(左から)加藤、フレイレ、二見=宮崎市

 昨季は複数失点した試合がリーグ戦42試合中21試合と半数に上った。外国人選手ら身体能力の高い相手に1対1で競り負けるシーンが目立ち、連動性、攻守の切り替えの面でも課題を残した。こうした反省を踏まえ、今季の補強を図ってきた。

 J1で経験を積んだ即戦力級のセンターバックを2人獲得した。清水や湘南でプレーしていたDFレアンドロ・フレイレ(30)は、チームに最も足りないと言える対人の強さが最大の魅力。身長187センチ、体重80キロの強靱(きょうじん)な体で相手をはね返す。本人も「自分のトレードマークは戦うこと」と言い切る。Jリーグは4シーズン目。コミュニケーション面の不安は少ない。
 もう一人のDF二見宏志(27)は昨季、清水の主力を担ってリーグ戦25試合に出場。フレイレとチームメートだった点が心強い。危機察知能力に優れ、前に圧力をかけてボールを奪取するタイプ。左サイドバックでの起用も可能で、ファーサイドまで届く“超ロングスロー”がチームの新たなオプションになることは間違いない。
 サイドバックは流出が多かったポジションなだけに、新加入を含めた現戦力はフル稼働が求められる。こうした中、左サイドでレギュラーを目指すのはJFAアカデミー福島から入団したDF加藤聖(18)。昨年11月のU-19アジア選手権予選で日本代表入りし、今秋の本大会への出場権獲得に貢献した。豊富な運動量でサイドを駆け上がり「クロスを見てほしい」とアピールを強めている。

守備範囲が広いGK高木和=宮崎市国際海浜エントランスプラザ

 GKは各年代の日本代表に名を連ねてきた高木和徹(24)が清水から期限付きで移籍。徳重、富澤らの牙城を崩すのは容易ではないが、キャンプから高いパフォーマンスを発揮してコーチ陣の信頼を得ている。「シュートストップや守備範囲の広さを見てもらいたい」。虎視眈々(たんたん)と守護神の座を狙っている。

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