多摩川のコース新愛称決定 自転車と歩行者 仲良く利用を

都県境を流れる多摩川=川崎市高津区の二子橋周辺(2018年撮影)

 川崎市は4日、多摩川サイクリングコースの新たな愛称が「かわさき多摩川ふれあいロード」に決まったと発表した。名称から自転車優先という誤ったイメージが浸透していたため、改善を図ろうと選定作業を進めていた。愛称は同日から使用する。

 市が昨年10月に愛称を募ったところ、401点が寄せられた。外部有識者や市民委員でつくる多摩川プラン推進会議で、最終候補を①かわさき多摩川いこいの道②かわさき多摩川ゆずり愛の道③かわさき多摩川ふれあいロード④かわさき多摩川やすらぎロード―の4点に絞り込んだ。1月10~31日に市民対象のウェブ投票を行い、200票のうち85票を集めた③が最優秀作品に選ばれた。

 市内の多摩川沿いには、多摩川サイクリングコース(幸区の多摩川大橋―多摩区菅の20.2キロ)と多摩川河口青少年サイクリングコース(川崎区殿町3丁目―鈴木町の3.5キロ)の二つがある。両コースとも位置付けは歩行者優先の「遊歩道」だが、自転車専用道路や自転車優先との思い込みから、自転車がスピードを出して走行することもあり、散策中の市民から苦情も出ていた。

 最優秀作品は両コース共通の愛称となる。今後、市の広報物のほか、現地の案内板などにも順次、愛称の表記を増やしていく。

© 株式会社神奈川新聞社