日本電産、関氏の次期社長就任を発表 永守氏「電気自動車モーター供給で必要な人材」

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日本電産の次期社長に内定した関潤氏(左)と握手を交わす永守重信会長=4日午後6時59分、京都市中京区

 モーター大手の日本電産(京都市南区)は4日、日産自動車出身の関(せき)潤(じゅん)・特別顧問(58)を4月1日付で社長に昇格させるトップ人事を正式発表した。創業者で最高経営責任者(CEO)の永守重信会長(75)が初めて社長職を譲った吉本浩之氏(52)は副社長に就く。ものづくりに精通した関氏に、最注力する自動車向け部品を中心とした事業の強化を託す。

 関氏は日産の経営再建を主導し、昨年12月には同社ナンバー3の副最高執行責任者(COO)に就任。内田誠社長兼CEOらと3人で経営する新たな体制が発足したが、1カ月余りで日本電産に移っていたことが明らかになった。

 永守氏は京都市内で記者会見を開き、「電気自動車用駆動モーターを世界に供給する上でものづくりが重要な課題。指揮を執れる人材に参加してもらう必要があった」と社長交代の理由を語った。関氏は6月17日の株主総会後に開く取締役会で、代表取締役に就く予定。

 永守氏は会見で、吉本氏の社長就任と合わせて打ち出した集団指導体制が業績の停滞を招いたとし、「中国と競争していくためには、決断までに時間を要するようではだめだ。創業以来最大の間違いだった」と反省を口にした。社長を退く吉本氏については「潜在能力は高いので、実績を上げて再チャレンジしてほしい」と述べた。