横浜港停泊のクル-ズ船乗船者10人が陽性 新型肺炎

 横浜港・大黒ふ頭沖に停泊しているクル-ズ船の乗船者10人に新型のコロナウイルスの陽性反応が確認された。横浜海上保安部の巡視艇でクル-ズ船外に搬出し、隔離できる減圧室が完備されている県内4カ所の感染症指定病院に搬送した。

 厚生労働省などによると、重症者はおらず、3人が日本国籍。10人の内訳は50代が4人、60代が4人、70代と80代が各1人で、うち2人は既に感染が確認されている香港人男性との濃厚接触者だった。

 加藤勝厚労相は会見で、10人について感染症法に基づく入院措置を取ったと明らかにした。一方、船内で待機する乗客乗員については「5日を起点に、原則として14日間は船内にとどまってほしい」と述べた。クル-ズ船には日本や香港、台湾を含む56の国と地域の人が乗船していたという。

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