ジャイアンツがユーティリティ内野手・フローレスと複数年契約へ

日本時間2月5日、ESPNのジェフ・パッサンが伝えたところによると、ジャイアンツはフリーエージェントのユーティリティ内野手、ウィルマー・フローレスと複数年契約を結ぶことで合意に達したようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、今回の契約が2年+オプション1年となっており、総額600万ドル以上と見られることを伝えている。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

2018年11月にドジャースからジャイアンツに加入し、野球部門社長に就任したファーハン・ザイディにとって、今回のフローレスとの2年契約は初めての複数年契約となる。ベネズエラ出身のフローレスは現在28歳で、昨季はダイヤモンドバックスで89試合に出場して打率.317、9本塁打、37打点、OPS.848の好成績をマーク。昨年10月にダイヤモンドバックスから契約オプションを破棄され、フリーエージェントとなっていた。

昨季は二塁を64試合、一塁を16試合守ったフローレスだが、過去には三塁や遊撃での出場経験もあり、内野のユーティリティとしての起用が濃厚だ。左腕に強いのも長所の一つで、昨季は左腕に対して打率.337、7本塁打、OPS.982の好成績をマーク。正一塁手のブランドン・ベルトが左腕を苦手としているため、プラトーンに近い形で起用される可能性もありそうだ。また、マイナー契約で再契約を結んだパブロ・サンドバルがトミー・ジョン手術からのリハビリを終えるまでの間は、正三塁手のエバン・ロンゴリアのバックアップも務めることになるだろう。

さらに、ジャイアンツは今季の正二塁手に若手有望株のマウリシオ・デュボンを抜擢することを予定しているものの、デュボンには外野起用の構想もある。その場合、フローレスはドノバン・ソラーノやヨルマー・サンチェスと正二塁手の座を争い、レギュラーポジションを手にする可能性もある。いずれにしても、フローレスの加入により、ジャイアンツの選手起用の幅は広がったと言えそうだ。

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