「安全安心の拠点に」 新『長崎署』落成 免許センターは4月開業

新しい長崎署=長崎市尾上町

 既存警察署の老朽化などに伴い、長崎市尾上町のJR長崎駅西側で整備が進められてきた新しい長崎署と、庁舎に併設される長崎運転免許センターの落成式が4日、現地であった。新長崎署は現在の長崎署(桶屋町)と稲佐署(弁天町)が統合し、3月7日に業務を始める。同センターは4月1日に供用開始し、2日から運転免許証の更新手続きで即日交付する。
 落成式には関係者ら約70人が参加。迫田裕治本部長は「新庁舎を安全安心なまちづくりの拠点としていく」、池田秀明長崎署長は「署員一同が気持ちを新たにし、不易流行の精神で全力を尽くす」とそれぞれ述べた。
 新庁舎は、鉄骨鉄筋7階建て。延べ床面積約8800平方メートル、敷地面積約4千平方メートルで、現在の長崎署のそれぞれ約2.5倍の広さ。震度6強~7の地震に耐えられる耐震設計を採用した。総工費は約36億円。4月1日に稲佐署と統合し、300人を超す態勢になる。
 県内では初めて警察署に併設される同センターは約15人態勢。更新手続きで即日交付に対応しているのはこれまで、県警運転免許試験場(大村市)のほか長崎市外の7署だけだった。月2回、日曜日でも窓口を開き、同市内の警察署のほとんどの免許事務を一括して受け付ける。

落成式で謝辞を述べる池田署長=長崎市、新長崎署

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