大分市、新型肺炎支援で存在感 SNSに称賛コメントや「いいね」続々【大分県】

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大分市が武漢市にマスクを送った記事を載せたウェイボの画面。「いいね」は89万を超えている=4日
武漢市にマスク3万枚を送る大分市職員=1月27日、大分市役所

 中国・武漢市で新型コロナウイルス感染が拡大している中、友好都市関係にある大分市が支援で存在感を見せている。マスクなど物資の提供に対し、現地からは感謝の声が相次ぐ。両市は本年度で交流40周年。3月の記念式典は延期になったが、大分市は「育んできた絆の深さが試されるとき」と物資の追加や募金で支え続ける考えだ。

 中国共産党の機関誌「人民日報」は1月28日、大分市が世界に先駆けてマスク3万枚を武漢市に送った記事を中国で最も利用者が多い短文投稿サイト微博(ウェイボ)に投稿した。

 詰めた箱に「武漢加油(頑張れ)」と記されていたことなども伝え、内容を称賛する「いいね」の数は瞬く間に増加。2月4日現在、89万を超えている。検索ランキングは一時4位になった。

 コメント欄には2万7千人以上が「中国語で『武漢頑張れ』と書き、気遣ってくれてありがとう」「感染が落ち着いたら『おんせん県おおいた』に行ってみたい」などと書き込まれている。財政状況が厳しい中での支援に感謝する内容もあった。

 マスクを発送する際、佐藤樹一郎市長は「今後も必要な物品があれば知らせてほしい」との手紙を添えた。それを受けた武漢市の要請で、大分市は市連合医師会が提供した医療用防護服を計600着、防護用ゴーグル400個を追加で発送。市役所に募金箱を設置するなど、市民に善意も募っている。

 両市は1979年、新日鉄(現・日本製鉄)大分製鉄所が「武漢鉄鋼公司」の設備近代化に協力した縁で友好都市になった。その後、武漢から農業研修生や医療交流視察団を受け入れるなど幅広い分野で交流。毎年のように市民が行き来している。

 予期せぬ事態は、40周年を記念した大分市の事業にも影響。武漢から料理人を招くイベント(8日)と、武漢市長が出席予定だった3月下旬の式典は延期となった。

 大分市文化国際課の衛藤祐一課長は「友人が困っているときに助けるのは普通のこと。できる限り力になりたい」と話している。