前田は「大変手頃な契約を2023年まで残す実績のある平均的な先発投手」
ドジャースの前田健太投手が4日(日本時間5日)、ツインズに移籍すると複数の米メディアが伝えた。レッドソックスのムーキー・ベッツ外野手、デビッド・プライス投手らビッグネームが絡む大型の三角トレードになると見られている。米メディア「CBSスポーツ」がこのトレードでの「勝者」と「敗者」を格付け。前田を獲得したツインズは「勝者」と評価された。
複数の米メディアによると、ドジャースはレッドソックスから2018年MVPベッツ、2012年サイ・ヤング賞左腕プライスに加え金銭、レッドソックスはドジャースから23歳のアレックス・ベルドゥーゴ外野手、ツインズから21歳右腕ブラスダー・グラテロル投手を獲得。そしてツインズはドジャースから前田を獲得する大型三角トレードとなる。
「CBSスポーツ」はこのトレードの「勝者」と「敗者」を格付け。ツインズについては「グラテロルをトレード要員としてマエダを獲得した。彼は大変手頃な契約を2023年まで残す実績のある平均的な先発投手である。ツインズは今勝つことを目指しており、マエダはそれに貢献する」と前田獲得を評価し、「勝者」と結論づけている。
さらに、「グラテロルがMLBレベルに到達するまで待つ必要はない。ツインズはマエダが先発(救援も)でき、2020年にインパクトを与えると分かっている。才能はあるが欠点もあるプロスペクトを安定したメジャーリーグの先発投手と交換して大きなニーズを満たしたツインズの動きは素晴らしい」と指摘。今回のトレードは今季のツインズにとって必要なピースを満たすものであったとしている。
レッドソックスの戦力ダウンに伴い同地区のヤンキースとレイズが「勝者」に格付け
その他の「勝者」には、プロスペクトを放出せずにベッツを獲得したドジャース、チャンピオンを目指せるチームに移籍したとしてベッツ、移籍を機に多くの出場機会が得られるとしてベルドゥーゴ、さらにレッドソックスが戦力ダウンしたことによって地区優勝へのチャンスを得たとしてヤンキースとレイズの名前が挙げられている。
対象的に、2020年ポストシーズンでプレーする可能性が低くなったとして、今回のトレードに絡んでドジャースからエンゼルスに移籍することとなったジョク・ピーダーソン外野手が「敗者」とされた。
さらに、ベルドゥーゴ、グラテロルといった若手有望株を獲得しながらもベッツの対価としては不足しているとしてレッドソックス、ベッツという最高の選手を失ったとしてレッドソックスファン、また18年MVPのスーパースターを獲得したことによるドジャースの戦力アップに伴い、ナ・リーグのその他の球団を「敗者」と格付けしている。
メジャー5年目を迎え、初の移籍となった前田。今回のトレードでツインズを真の「勝者」とするために、新天地のマウンドで躍動する姿に期待したいところだ。(Full-Count編集部)