うるとらブギーズ、キングオブコント2019準優勝に同期が喜んでくれた!

昨年12月2日、うるとらブギーズが東京・ルミネtheよしもとで初めて開催した単独ライブがDVD「ultra very special boogie」となってよみがえる。結成10周年を迎えた渾身ネタに、特典映像も追加。DVD初リリースを記念して、「キングオブコント2019」準優勝コンビに、気になるあれこれを聞いた。(interview 伊藤雅奈子)

――「キングオブコント」が全国に生放送された昨年9月から今まで、取り巻く環境が急変したと思います。ざっと振り返ってください。

佐々木崇博(左) 2人とも芸歴15年なんですけど、今までで一番長く感じてます。今までは月にライブが10本、2~3日は休みが普通だったのに、今は毎日何かしら現場に行かせていただいて、初めてやることも多いので、この3カ月を1年分ぐらいに感じてます。あっというまだけど、長いというか。

八木崇 初めて経験するお仕事が増えたんで、「あっ、やっと芸人になったな」って感じで、楽しいです。今まで掃除のバイトをしてたんで、掃除屋さんだったんですよ。

佐々木 僕はUber Eats。その前はホテルの朝食のバイトをしてました。配膳とか。

――バイト三昧から一変して、「キングオブコント」に続いて「ワイドナショー」(フジテレビ系)でもダウンタウン・松本人志さん、東野幸治さんを爆笑させましたね。

八木 「ワイドナショー」はほんとにドキドキしてて、テレビで観てた人に褒めていただいたのはうれしかったですね。周りの芸人から、「めちゃめちゃ褒められてたね」って結構言われて、誇らしいです。

佐々木 同期も認めてくれたし。

八木 同期に対して昔は、「僕らなんて……」って感じがあったんで、売れてる同期には「僕らが話しかけていいのかなぁ」と思ってたけど、今はあっちからもしゃべりかけてくれる。

佐々木 お互い、いい年っていうのもあるんだろうけど(笑)。若いときはプライドがあったんで、ね。トレンディエンジェルなんて、決勝に行ったときは純粋にすごい喜んでくれて、「同期がすごいがんばって、何でもなかったうるとらブギーズが準優勝してすごいうれしい」って言ってくれて。

八木 僕らがずっと一緒にライブに出てた人たちで、面白いけどまだ世に出てない後輩、同期、先輩たちも喜んでくれて、「うるとらブギーズが行ったから、俺たちも行けるかもしれない」って希望を持てたみたい。

佐々木 僕らずっと日陰にいて、明るいとこにいる芸人より、日陰のほうが人数はぐんと多いじゃないですか。“日陰チーム”のみんなが、ウォー!ってなってる感じはありますね。

――ネタは全般的に、八木さんが作っていらっしゃる。佐々木さんは演じていて、いかがですか?

佐々木 信頼はしてますけど、難しいなぁと思うことはめちゃめちゃあります、演じるにあたって。細かいところまで気を配らないといけないのが多いので。

八木 賞レース前は、「ちょっと半拍遅らせて」とか、「0・5秒速く言って」とか。「ここの1文字の、なんとかしてま“し”のときに入ってきて」とか、ほんとに細かい微調整をしていったんで、(佐々木は)ウーーーッ!となってました(笑)。

佐々木 僕にもあるじゃないですか、こう行きたいというのが。その繰り返しになると、人としてのキャパがオーバーして、ワーーーーッ!!

八木 賞レース前は、ピリピリしてますね。

佐々木 でも、結果が出たから、相方には感謝しかないです。

八木 だよね!? もっと、なんかさ、あってもいいんじゃないの~っ?

佐々木 何が?

八木 感謝してるよーっ!みたいな……。

佐々木 そこは、僕にもプライドがあるから。「ありがとう」は言ってんじゃん。

八木 もっとさー、「飲みにこうよ。おごるからさ」とか。

佐々木 それはします。しますよ!

――仲いいですね(笑)。では最後に、初DVDのプロモーションをお願いします。

佐々木 僕らの今現在までのすべてを詰めこんでおりますんで、みなさん、お楽しみに。

八木 ほかに入れたいネタが何本かあったんですけど、バランスを考えて、今回はこれがベストだなというものにしました。あと特典映像で、バンジージャンプに挑戦してるんですけど、罰ゲームでやるバンジージャンプをなぜか進んでやりにいくという(笑)。GAGとの絡み、大阪の仲良し同期なんですけど、彼らが僕らのいいとこを引きだしてくれてるんで、それも観てもらいたい。

――今年からも、単独ライブはコンスタントに開催していきますよね?

八木 はい。春あたりにまたできたらなって思ってます。

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