IT社会に貢献!エンジニア職の職務経歴書のポイントを紹介

IT化が進む中、IT業界ではエンジニア職の需要が高まっています。専門職であるエンジニアは、職務経歴書の書き方次第で採用、不採用に大きく影響する可能性があります。今回は、専門性が問われる職であるエンジニア職の職務経歴書のポイントについて詳しく紹介します。

エンジニア職の職務経歴書について

エンジニアというと、機械設計や電子デバイス開発の専門家といったイメージを持っていた方もいるかもしれません。しかし近年では、「システムエンジニア」や「Webエンジニア」など、コンピューター関連のエンジニアが増えてきています。IT・Web業界などで活躍するエンジニアは、一つの企業ではなく、複数の企業で経験を積む方も多いのが特徴。そこで必要になるのが、職務経歴書です。

エンジニア職は、専門技術をアピールするために、職務経歴書の書き方も工夫する必要があります。まずは、職務経歴書の冒頭に記載する職務要約と、職務経歴書を書く際のポイントについて紹介します。

経験職務の要約を冒頭に記載する

職務経歴書では、冒頭に職務要約を記載します。目安として3行以内で簡潔にまとめることを意識し、入退社情報やこれまで担当した業務内容について記載します。何年に入社し、どのような業務に携わっていたか、専門内容が分かるように記載しましょう。「AndroidやiOSアプリの企画・開発業務に○年間従事」など、具体的に書くことがポイントとなります。しかし、あくまで冒頭の職務要約ですから、長文になりすぎないよう注意が必要です。

得意分野や専門技術を明確に記載する

エンジニア職の職務経歴書作成で重要なのは、持っている技術や実績を分かりやすく記載することです。例えばシステムエンジニアの場合は、どのOSを使ってきたか、どんな言語で開発をしてきたかなど、項目ごとに分かりやすく説明できるといいでしょう。開発環境や習得技術、業務内容などはもちろん、プロジェクトごとにどのような立場で仕事をしてきたのか明記できるといいでしょう。

もし予算管理やスケジュール管理など、マネジメント関連のキャリアがあれば記載するようにし、未経験分野への転職の場合はその企業が開発している分野のシステム利用経験や、業界の知識などを自己PR欄でアピールできるといいでしょう。

専門職種別のポイント

それでは、エンジニア職の職種ごとに職務経歴書を書くポイントについて紹介します。ここではシステムエンジニア・Webエンジニア・ネットワークエンジニアの職務経歴書の書き方について紹介します。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニア職の職務経歴書では、「プロジェクト内容」「開発環境」「役割」の3つの項目について記載しましょう。DB(データベース)に特化した経験がある場合は、設計・構築・インストール・パフォーマンスチューニングなどの詳細業務についても明記することがポイントです。開発環境についてはOS・開発言語・DBは必須で、フレームワークなどを使用していた場合も記載しましょう。役割を書くのであれば、プロジェクトに何名程度のメンバーがいて、チーム内でどのような役職に就いていたかを明記するといいでしょう。

その他の項目としては、保有資格に志望先の企業と関連がある資格を記載し、得意分野に関しては「保険業界」など、特定の業界の知識をアピールするといいでしょう。

Webエンジニア

Webエンジニアとは、ウェブ上で使われるアプリケーション開発に携わるエンジニアのことをいいます。仕事内容は「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」があります。職務経歴書ではどちらの分野での業務経験があるのか、具体的な仕事内容や習得したスキルについて分かりやすく説明しましょう。

システム開発だけではなく、デザインなどセンスやデザイン力が重視される業務を担当したり、ネットワーク上の情報操を管理するシステムの開発やWebサイトのメンテナンスなど、幅広い対応力が求められるのがWebエンジニアの特性です。どのようなサイトに携わっていたのかイメージできるよう、具体的に記載するといいでしょう。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは扱う技術の範囲が広いため、具体的なネットワーク機器やサーバーの構成環境、ネットワークの規模を表す数字などを明記することを心がけましょう。また、要件定義・設計・構築・運用という一連の流れの中で、どのフェーズを担当していたのか、何が強みなのかも分かりやすく記入することが大切です。取得した資格とともに自己PR欄なども有効的に使い、経験業務をアピールしましょう。

経験が少ない場合の有効的な書き方について

エンジニア職の経験がない場合は、「ITパスポート」「基本情報技術者」「CCNA」などの比較的取りやすいIT系の資格を取得し、職務経歴書に書くのもおすすめです。職歴では関連のある仕事があれば記載し、今までの経験を生かしてどのように仕事をしていきたいのか、勉強中の開発言語などを書きながらアピールできるといいでしょう。

職務経歴書を作成する際には自己PR欄を充実させ、志望動機や仕事に対する姿勢、勉強中の資格などについてアピールしましょう。

エンジニア未経験の場合はどうする?

企業によっては未経験でもエンジニア職として受け入れるケースもあります。IT業界ではエンジニア職の人手不足が問題になっていることから、入社後に社内で研修を受けることを前提に未経験者を募集するケースもあるといいます。全く知識がない場合は職歴よりも自己PR欄で熱意をアピールできるでしょうが、資格取得のために勉強を始めたり、エンジニア職に必要な知識について専門教育機関で学ぶなど、職務経歴書を充実させるために行動を起こすことも一つの方法です。

勉強中であることをアピールすることによって、採用担当者の見方も変わってくるでしょう。未経験の場合は、エンジニア職に自分がどれだけ興味を持っているのか、具体的に示すことが大切です。

エンジニア職の職務経歴書は職種ごとにアピールポイントを示そう

エンジニア職の転職や就職を検討している方は、職務経歴書で具体的なスキルや経験をアピールすることで就職に有利になる可能性があります。エンジニア職は人手不足が問題となっていることから、職務経歴書の内容を充実させることで、スキルアップのための転職もできる可能性が高まります。IT化が加速する中、エンジニア職の需要は年々高まっています。取得しているスキルや経験をなるべく具体的に書くことに留意し、職務経歴書を作成しましょう。

参考

システムエンジニア(SE)|IT 職種図鑑 – 立命館大学

IT業界・SE(システムエンジニア)の職務経歴書の書き方と見本・フォーマット | リクルートエージェント

ITエンジニアのための職務経歴書作成ガイド / ITエンジニアのための転職・求人情報

SE(システムエンジニア)職務経歴書(レジュメ)の書き方マニュアル|転職ノウハウ| 転職エージェントのJAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)

ネットワーク(インフラ系)エンジニアの職務経歴書の書き方・フォーマット【作成&ダウンロードも!】| 日経キャリアNET

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