新小浜病院 3月2日診療開始 透析部門を新たに設置

完成した公立新小浜病院=雲仙市小浜町

 島原半島の中核病院の一つ、長崎県雲仙市小浜町の公立新小浜病院の移転工事が完了し、3月2日に新病院での外来診療を開始する。現在と同数の病床数150床を維持し、透析部門を新たに設置。今月22日には市民向けの内覧会がある。
 同病院を運営する雲仙・南島原保健組合によると、新病院は2018年夏に着工。鉄筋コンクリート6階建てで延べ床面積約7700平方メートル。現病院から約150メートル離れた国道251号沿いに移る。1階に外来診察部門を集約し、2、3階はリハビリテーション部門などを置く。入院病棟は4~6階。16診療科目で外来患者数は1日130~180人を見込む。
 新設する透析部門は15床で開始。今後、患者数の推移をみながら最大25床まで増設する。同組合によると雲仙、南島原両市の透析患者は約300人。約180人は両市内の3医療機関で透析治療をしているが、約120人が両市外で治療しているという。同組合は「近隣機関と協力して、通院時間の短縮など患者の利便性向上に努めていく」としている。
 市民向けの内覧会は22日午後3時半~5時、申し込み不要。移転に伴い、現病院の外来診療は28日午後から3月1日まで休診する。

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