九十九島にカンムリウミスズメ 国天然記念物 貴重な姿「見つけて!」

海面すれすれを飛ぶカンムリウミスズメ=九十九島

 長崎県佐世保市の九十九島で、環境省などの絶滅危惧種に指定されている国指定天然記念物のカンムリウミスズメが貴重な姿を見せている。
 九十九島ビジターセンターによると、外見はペンギンに似た海鳥。体長は25センチほど。一生のほとんどを海で過ごし、3~5月に日本近海の島で繁殖する。詳しい生態は分かっていない。九十九島では11月から3月にかけて、遊覧船などから観察することができるという。
 3日は、潜ったり、海面すれすれで羽ばたいたりする様子が見られた。センターの山口朗子さん(44)は「小さい上、波があると見つけにくい。なかなか気付かないので、観察できたときの喜びも大きい」と話した。

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