高齢者交通費助成 ICカード対応へ 長崎市方針、2021年度から

 長崎市は5日、70歳以上の市民に紙の利用券で支給している年間約5千円分の交通費助成制度について、2021年度からバスと路面電車の2種類のICカード乗車券で使えるようにする方針を示した。20年度はシステム構築や市民への周知、説明会を進める。
 助成制度は高齢者の外出と社会参加の促進が目的。市内のバスや路面電車、タクシー、船舶で利用でき、受給者は年間約8万人。
 バスと路面電車を巡っては、共通ICカード「長崎スマートカード」の後継として、長崎自動車が「エヌタスTカード」を昨年導入。長崎電気軌道は今年3月、県交通局は6月に「ナガサキニモカ」を導入する。
 市は高齢者の利便向上のため助成制度をICカードに対応させる。将来的に紙の利用券は廃止する考え。
 市議会会派「市民クラブ」の20年度政策要求に対する回答。

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