ヤンキースの左腕・パクストン 腰の手術で3~4ヶ月離脱へ

昨季は歴史的な故障者続出と戦いながらリーグ優勝決定シリーズまで進出したヤンキースだが、今季も故障によって主力投手の1人を開幕から欠くことが決定的となった。日本時間2月6日、ヤンキースは先発左腕のジェームス・パクストンが腰の手術を受けて復帰までに3~4ヶ月を要する見込みであることを発表。ブライアン・キャッシュマンGMは、パクストンが最初に異変を訴えたのが昨年9月であることを明らかにした。

現在31歳のパクストンは、ヤンキース加入1年目の昨季29試合に先発して150回2/3を投げ、15勝6敗、防御率3.82、186奪三振をマーク。15勝はマリナーズ時代の2017年に記録した12勝を上回る自己最多の数字だった。ポストシーズンでも3試合に先発して1勝を挙げたが、キャッシュマンによると、パクストンはレギュラーシーズン終盤から腰の治療を受けており、治療によって腰の状態に回復が見られたため、ポストシーズンでも投げさせることを決めたようだ。

シーズン終了後、複数の医者から手術を受けない治療法を勧められ、パクストンは今季に向けての準備を進めていた。パクストンは4~6週間前にも球団へ腰の違和感を訴えていたものの、そのときも手術を受けない治療法を勧められていたようだ。しかし、腰の状態が快方へ向かうことはなく、最終的には手術を受けることを決断した。なお、パクストンは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だ。

キャッシュマンによると、ヤンキースがJ.A.ハップをトレードで放出しなかったのはパクストン離脱に備えた保険的な意味合いもあるそうで、ゲリット・コール、ルイス・セベリーノ、田中将大、ハップの4人の先発ローテーション入りはほぼ当確。5番手の座をジョーダン・モンゴメリーを中心に、複数の若手投手が争うことになりそうだ。なお、DV規定違反によって出場停止処分を受けているドミンゴ・ヘルマンは6月に復帰予定であり、その頃にはヘルマンとパクストンを加えた強力ローテーションが完成する。

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