欧州主要リーグは冬の移籍市場が締め切られた。
エースFWマーカス・ラッシュフォードが離脱中のマンチェスター・ユナイテッドは、オディオン・イグアロを半年間のローンで確保している。
ここでは、『sportskeeda』による「1月にユナイテッドがターゲットにしていたFW」を見てみよう。
パコ・アルカセル
ドルトムント⇒ビジャレアル
今冬、ユナイテッドはアーリン・ホーランの獲得に失敗。だが、彼のドルトムント移籍は間接的にユナイテッドのFW問題を解決するかもしれなかった。
ブンデス加入後に得点を量産したパコだが、その後は怪我もあり存在感が希薄に。さらに、ホーランの加入によって、クラブでの立場は重要なものではなくなった。
彼の最大の武器はボックス内での決定力であり、それはユナイテッドに欠けているものだ。彼をローンで引き入れるためにできることはやり尽くすべきだった。
クシシュトフ・ピョンテク
ミラン⇒ヘルタ
DFの背後のスペースを突くダイレクトなFWであるピョンテクは、スールシャール監督が今まさに必要としていたタイプのストライカーだった。
ラッシュフォード不在のユナイテッド戦で相手チームが警戒しなければいけないのは、アントニ・マルシャルが気まぐれに発動するトリッキーなドリブルだけ。18歳の逸材メイソン・グリーンウッドがいるが、彼はまだ学んでいる最中だ。
セリエAに参戦すると瞬く間にゴールを量産したピョンテクだが、今季は突如として得点力が激減。ただ、ミランが苦しんでいるのは、彼の不調だけが理由ではなかったはずだ。
そんなピョンテクの武器のひとつは様々なフォーメーションでプレーできる点。1トップや3トップでプレーできるスピード、2トップでターゲットマンになれるフィジカルがある。
ユナイテッドの前線には多次元なアタッカーが多く、ピョンテクはチームに必要な多様性と攻撃力をもたらしただろう。
イスラム・スリマニ(モナコ)
かつて岡崎慎司とともにレスターでプレーしたこともあるアルジェリア代表FW。モナコに貸し出された今季はゴールとアシストに絡む活躍を続けていた。
188cmという長身のスリマニは空中戦で脅威になる。今季のユナイテッドはバーンリーのようなチームに苦しめられたが、彼は低い守備ラインを引いてくる対戦相手に有効なオプションになりえた。
ファン的にも注目度の高い存在ではなかったが、短期的には理想的な獲得になっていたかもしれない(このところは筋肉系の怪我で離脱していたが)。