宇宙Sixによる新しいエンターテインメント「宇宙Sixトライアル#1『実験室』」の上演が決定。制作発表が行われ、宇宙Sixと作・演出を手掛けるマギーが参加した。本作品は『実験室』というタイトルどおり、コントや踊り、歌などさまざまな要素をミックスしたオムニバス形式。制作発表時には宇宙Sixのメンバーも詳細を知らない状態で、会見での掛け合いの中から新しいアイデアが浮かぶ場面も!?
■4人だけでもやれるんだぞっていうところを改めて見せられる場
マギー「本日はお集まりいただきありがとうございます。(白衣姿の宇宙Sixを見て)これ、『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』じゃないですよね?」
4人「あははは!」
マギー「企画内容を今一番知りたがってるのは、宇宙Sixの4人だと思います」
4人「間違いないです!」
マギー「昨年秋口ぐらいに『宇宙Sixで何か面白いことしませんか?』っていう、ものすごく漠然としたオファーがありまして。信頼するブレーンたちと考えているうちに、彼らがいつもライブでやっているようなアイドルの剛速球ライブとはちょっと違う、実験的な宇宙Sixが見たいなという思いが僕の中で強くなってきまして。4人と稽古場でいろんな実験をワイワイとしていきたいと思います。別に(米村)でんじろうさんみたいなことをしたいわけじゃないんですけど」
山本亮太「あははは! 違うんですか(笑)?」
マギー「空気砲を作るわけじゃない(笑)。具体的な内容は僕の頭の中に構想としてはできつつあるんですが、1本のお芝居ではなくて、いくつかのピースが連なるものになります。おそらく全体の半分ぐらいは僕のフィールドでもある笑い要素の強いコント的なピース。3、4割ぐらいはコンドルズの藤田善宏さんを振り付けに迎えてのコンテンポラリーダンスであったりとか、『どう受け止めたらいいんだろう?』ってお客さんが不思議に思ったり、驚いたり、戸惑ったりするようなピースであったり。最後の1、2割がいつものかっこい宇宙Sixのよさが出るような、カラフルなピースが連なるライブにしたいと思います」
山本「この話を聞いたときに、すごくうれしさと楽しみがあって。ウワサによるとなんですけど4人しか出ないって聞きまして」
マギー「そうなんだよ」
山本「自分でいうのもなんですけど、このすごい4人が4人だけでお芝居をやるとどうなるのかっていうのを自分も楽しみにしているとこで。4人だけでもやれるんだぞっていうところを改めて見せられる場なんじゃないかなって思います」
江田剛「宇宙Sixとしてはライブの演出をさせていただいてるんですけど、今回マギーさんが宇宙Sixの新たな面をいろんな形で演出してくださるっていうことで、全然違った宇宙Sixが見せられるんじゃないかと、今からワクワクしております」
松本幸大「僕ら、コントとかあまりやってきてないんですよ。新しい部分でもあるので、お笑いコントで新しい宇宙Sixを届けられると思います」
原嘉孝「コメディー舞台と聞いていたので、個人的に去年コメディーをやらせていただいたので、他のメンバーより自信を持って臨めるかなと思ったんですけど、どうやらそうでもないみたいで(笑)。いろんな要素が詰まった宇宙Sixとマギーさんという化学反応を、実験室だけに楽しんでいただければと思います」
■宇宙Sixという4人のグループでしかで出せないものがある
──マギーさんは、ジャニーズ所属の皆さんの演出は初めてと伺いました。
マギー「このお話をいただいたときに一番興味があったのが、今回4人だけにした理由なんですけど、混じりっけのないグループだけにしか出せないドライヴ感とかグルーヴ感みたいなのがあると思ってて。宇宙Sixという4人が4人でしか出せないものに混ざりたいなぁというのが、引き受けたいちばんのきっかけです」
山本「マギーさん、一番いいグループです」
原「マギーさんはライブとかも来てくださって。宇宙Sixはどういう印象ですか?」
マギー「あのね、キラキラしているよ」
4人「ありがとうございます!」
山本「一番! いいグループです」
原「わりと体のキレるメンバーが多いので、そういうのもやっていけたらなっていう」
──宇宙Sixのメンバーから、マギーさんに自分を売り込んでいただけますか。
原
「ぜひ僕の顔のよさを全面に出していけたらなと思ってるんですけど、どうですか」
マギー
「顔のよさな…」
山本
「おまえ、いきなりウソつくな!」
原
「マギーさんを困らせちゃった(笑)」
マギー
「いやいや、一番初めから大オチがくるんだと思って(笑)」
山本
「アピールポイントは、僕は空元気だったり、ダーツが得意だったり、ただただうるさかったりとか、あとまぁまぁムードメーカーで」
江田
「アピールポイントと言いますか、メンバーの中で一番引っ込み思案なところがあるので、そこを逆に開いていただけたらなと」
松本
「一番恥ずかしがり屋ですね」
マギー
「恥ずかしがり屋のジャニーズなんているんだね(笑)」
江田
「めちゃめちゃ一歩下がってます、いつも」
マギー
「そうなんだ。それ、すげえ食いついた。シャイキャラいいね!」
松本
「僕、松本幸大は、歌が大好きで歌を頑張っていきたいなって。あとは宇宙の中だったら一番のアイドルという自信があります。マギーさんにも投げチュー、投げキス、ハグ、愛の言葉、なんでもできます」
マギー
「あ、いや、それはゆっくりいただきたいです」
山本
「マギーさん、引いてますよね(笑)?」
マギー
「引いてないよ」
山本
「最近の松本幸大は、こんなもんじゃないですよ」
マギー
「ものすごく食いついてる、大丈夫、大丈夫(笑)」
松本
「じゃあ毎回、会う時に1回、愛の言葉ささやきますね」
マギー
「あ、ほんと。1個ずつにしてくれるかな(笑)」
■新しい宇宙Sixしかいない!
──今の時点で、舞台上でやってみたいことはありますか?
山本「やってみたいこと…4人で新しいことやりたいですね」
江田「俺、フライングやりたいです!」
山本「それ、飛びたいだけだろう?」
原「それは予算の相談を(笑)」
松本「僕はコントとか漫才とか」
マギー「なるほど、“フライングコント”っていうことね」
山本「飛びながら(笑)?」
原「なんだろうなぁ。逆に何もしないとか」
江田「立ってるだけでどれだけ持たせるか、みたいな?」
原「なんか、間に強くなりたいというか」
マギー「そう! お客さんを戸惑わせたいとか驚かせたいっていうのは、4人が出てきて、ただじっと立ってて、静か~な音楽だけ流れてるみたいな。そんなことも許される実験空間にしたいなって思ってますね。俺自身が間に堪えられないタイプだけど」
山本「僕たちもです(笑)」
──では宇宙Sixの皆さんから改めてひと言お願いします。
松本「まずは新しい宇宙Sixをお届けしたいですね。新しい宇宙Sixしかいないと思います。それでプラスの印象を与えられるように4人で頑張って、マギーさんにつくってもらいたいなと思います」
江田「宇宙Sixは“宙”っていう字があるので、なんか浮いたりとかそういうのも」
松本「ここで出すな(笑)」
山本「今の宇宙Sixは振り切ってるので、何でもやってみたいんですよ。だからお客さんに『え、宇宙Six、今まで本気出してなかったの?』って思われるぐらい、めちゃめちゃいい作品にしたいと思います。ジャニーズいちのがむしゃらグループって言われたいですね。今の僕たちなら、それぐらいの勢いでできるんじゃないかなって思います」
原「今までやったことない演出の仕方とかで、ファンをいい意味で裏切りたいなという思いはあります。『こんな一面があるんだ!?』って思ってくれたらなと思います」
上演は、4月10日~19日に品川プリンスホテルクラブeXにて。
文/加治屋真美