赤とんぼ激減、原因は―? 「さがみ自然フォーラム」で企画展

フォーラムでは、赤とんぼが激減した原因を探る企画展も開かれている=アミューあつぎ

 市民や団体の活動を通じ、生物多様性や自然環境保全の大切さを伝える「さがみ自然フォーラム」が11日まで、あつぎ市民交流プラザ(アミューあつぎ、厚木市中町)で開かれている。8、9の両日には23団体による発表会も行われる。

 会場では、「赤とんぼ」が激減した原因を探る企画展が開かれている。愛川町内で調査した生息数の推移を示し、水田で使われるネオニコチノイド系農薬が原因と指摘。昆虫だけでなく、人間の神経系にも影響を与えるとして、使用に警鐘を鳴らしている。

 そのほか、海洋汚染が深刻なプラスチックごみや生態系を脅かす外来種、丹沢のブナ林再生など約50の団体の研究成果や活動内容を紹介。県自然保護協会が2018年から調査、選定する「県要注意外来種リスト」(神奈川ブルーリスト)についても解説している。

 期間中、8、9、11日の午前11時から、映画「赤とんぼのいない秋」を上映。また11日午後1時から、茅ケ崎野外自然史博物館で顧問を務める岸一弘さんが「昆虫のいろいろと私たちのかかわり」と題して講演する。

 フォーラムは午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。入場無料。問い合わせは、市環境政策課電話046(225)2749。

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