東京五輪余波 花火中止相次ぐ 神奈川の主要9大会

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今年の開催を断念した鎌倉花火大会(過去の開催より)

 夜空を彩る花火大会に今夏、中止や大幅な日程変更の動きが相次いでいる。東京五輪・パラリンピックのあおりで例年同様の警備員の確保が困難なためで、期間中の大会開催を自粛するムードも逆風になっている。全国同様に神奈川県内でも6日までに、少なくとも自治体が関係する主要な9大会の中止が決まった。時期を大幅にずらして開催にこぎつけた大会もあり、方針が固まっていないケースも。風物詩が姿を消し、物足りない夏になりそうだ。

 五輪・パラの期間中は、各会場と周辺に全国の警察官や民間の警備員が集約され、花火大会に対応する人員確保が難航。警備費用が高騰し、自治体の財政難による補助金減額なども相まって大会開催のハードルが例年以上に高まっている。

 人員や費用面からだけでなく、五輪の影響が直撃した大会もある。鎌倉花火大会(鎌倉市)は花火台船が停泊する江の島・湘南港がセーリング競技会場として使用されるため、開催を断念した。

 一方、日程を変更して開催する大会も関係者の苦労がにじむ。割高な費用に目をつむり、「夏でなければ情緒がない」「開催日が年に1回の記念日」などの理由から五輪(7月24日~8月9日)とパラリンピック(同25日~9月6日)の合間を縫って8月中~下旬を予定する大会や、10~11月まで後ろ倒ししたケースもある。

 中止する県内9大会で見込まれていた人出は計約75万人。地域経済、関連業者が打撃を受けるなど、広く影響を及ぼしそうだ。