特集2 ひゅうまん通信「外国人とともに」

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市内に住んでいる外国人の数は約6,000人。
経済のグローバル化などにより母国を離れ、日本で生活を送る外国人が増えています。
日本に住む外国人の暮らしから多様な社会を考えます。

■4年間で約1.3倍に急増
市内に住む外国人の数は、平成27年(2015)まで約5千人で推移していましたが、令和元年(2019)10月末時点で6千88人(下記参照)。近年急増している背景には、深刻な人手不足の状況があります。平成31年4月に施行された改正出入国管理法は、介護や外食業など特定産業分野で一定の専門性・技能を持っている外国人の受け入れを拡大するものです。
令和元年10月末時点で、韓国・朝鮮籍の人が2千11人と市内で最も多く、次いで中国籍の人が千608人です。近年、ベトナムやインドネシア国籍の人が、特に増加しています。
国籍やルーツに関係なく、全ての人が安心して暮らせるまちの実現のためには、外国人も日本人も同じ生活者であるという視点を持つことが大切です。また医療や防災など生命や財産に関わる情報が的確に伝わるとともに、日本語学習機会の充実や外国人にとって分かりやすい相談サービスなどが必要です。

○外国人市民数
平成7年(1995):4,906人
平成12年(2000):4,810人
平成17年(2005):5,016人
平成22年(2010):4,651人
平成27年(2015):4,835人
令和元年(2019):6,088人

○国別外国人数と割合(令和元年10月31日時点)
韓国・朝鮮:2,011人(33%)
中国:1,608人(26%)
ベトナム:638人(10%)
フィリピン:280人(5%)
インドネシア:164人(3%)
その他:1,387人(23%)

■若者が集い日本語も学べる場を
(Aさん、17歳)
母国のネパールから日本に来たのは14歳の時。父親が仕事で先に日本へ渡り、それから母親も兄弟と日本へ。数年後、「仕事が落ち着いたので、日本で一緒に暮らしたい」と父から言われ、急きょ私も来日しました。日本語を話すことも書くこともできないまま中学校に転入。日本語を理解できなかったので、教室での授業にはあまり出ず、別室でネパール人の先生から個別に日本語を教わっていましたが、なかなかうまくなりませんでした。そんな私を心配した学校の先生に連れられて来たのが、とよなか国際交流センターでした。ここではボランティアから日本語を学ぶことができたので、学校と相談し中学3年生の5月から授業の代わりに通うように。若者を支援する事業にも参加し、ネパールやスコットランドなど外国にルーツを持つ同世代の人と一緒にご飯を作ったり、イベントを開いたりして交流することができました。やがて、高校受験を迎えましたが、日本人と同じ試験は難しく、時間の延長や辞書の持ち込みなどができる制度を利用して高校を受験しました。
現在、昼はアルバイトをし、夜は桜塚高校の定時制に通っています。外国にルーツを持つ若者が集い日本語もきちんと学べる場がもっと広がればうれしい。高校を卒業しても、日本語を勉強して、将来はネパールに貢献できる仕事がしたいです。

■〝外国人だから〟ではなく理解を深めるために
(Bさん、34歳)
日本に来て6年がたちました。13歳の子どもと一緒に住んでいますが、ぜんそくのある7歳の子どもは母国のフィリピンにいる両親に預けています。来日当初、ほとんど日本語を話すことができなかったので、日本語を学ぶ専門学校に通っていました。1年くらいが経過し、日本語を少し話せるようになったとき、友達の紹介でとよなか国際交流センターに来るように。ここでは日常生活や子どもの教育のことなどで困っていることを本音で話せたり、外国にルーツを持つさまざまな人と一緒にダンスをしたり、フィリピンの家庭料理・アドボを作って振る舞ったりと、安心できる場所です。
今は介護施設で働きながら、介護士の資格を取るための勉強をしています。
仕事では外国人との言葉の壁があるからでしょうか、従事する業務が限られているように感じます。仕事を覚えるためにも、さまざまな業務に関わりたいと思っていますので、言葉だけでは完全に伝え合うことが難しくても、動作や身ぶりを交えて伝えてくれればうれしいです。これからも仕事を通じて色んな人の役に立ちたいです。

■とよなか国際交流センター
TOYONAKA INTERNATIONAL CENTER
同センターは外国人市民の自立や社会参加に向けて、子どもから大人まで総合的な支援を行っています。ライフステージに沿った取り組みは日本人や外国人の多くのボランティアで支えられています。
日本語交流活動、中国語や英語など11言語での相談サービス、子どもの学習支援、子育て中の外国人が参加できるイベントなどを実施。また、地域の人や学校と連携して国際理解のイベントなども随時開催しています。
センター内には、誰でも多言語の新聞や雑誌、絵本などを閲覧できるコーナーもあります。
場所:玉井町1-1-1-601(「エトレ豊中」6階)

問い合わせ:
【電話】06-6843-4343
【FAX】06-6843-4375
開館時間:9時~21時30分
休館日:毎週水曜日、年末年始
【HP】http://www.a-atoms.info/

問い合わせ:人権政策課
【電話】06-6858-2586