奈良の”奇祭”!?砂かけ祭りなどこの時期に行きたいイベント情報

 毎週月~金曜日 ゆうがた5時58分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。木曜日はこの週末に家族と、友人と行きたいおでかけスポットを紹介しています!番組を見逃した、という方もこれを読めば大丈夫!

今回は奈良まほろばソムリエの友松さんと、行くナラ今シカない!という情報をお伝えします。

※奈良テレビ「ゆうドキッ!」で2月6日(木)に放送されたものです。 

国栖奏

2月7日(金)、吉野町の浄見原神社では、県の無形民俗文化財に指定されている国栖奏が奉納されます。

友松さん「日本書紀によりますと、応神天皇が吉野の地に行幸されたときに国栖の人々が醴酒(一夜酒)と土毛(くにつもの)といわれる土地の産物を献上したのが始まりとされているんです。翁筋と呼ばれる家の人にしか舞えない舞なんです。」

大和郡山 盆梅展

大和郡山市では2月8日(土)~3月10日(火)まで毎年恒例の盆梅展が開かれます。市内の愛好家らが丹精込めて育てた梅の盆栽、約180鉢が郡山城跡の中で展示されます。

しあわせ回廊なら瑠璃絵

奈良公園内をLEDの光で彩る「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」が奈良公園などを会場に、2月8日(土)から始まります。

友松さん

「光のオブジェも素敵ですが、あまり知られていない「獅子舞の奉納」なんかも楽しんでほしいですね。この期間、毎日夜の7時~8時まで春日大社 祓戸神社前で漢國神社韓園講という方々によって獅子舞が奉納されるんです。獅子舞というのは福を呼ぶだけではなく、厄病を祓う、悪魔をおっぱらう!というすごくおめでたいものなんです。」

鹿寄せ

奈良公園の飛火野園地では冬の鹿寄せが始まります。月曜日を除く3月12日までの毎朝10時、ナチュラルホルンの音色とともに、かけてくる鹿が見ものです。はじまりは明治25年と古く、鹿苑が完成した際にラッパを使って鹿寄せが始められました。奈良公園には現在、1300頭ほどのシカが生息しているのですが、そのうち120くらいのシカがやってくるんです。実は、ここで吹かれているホルンの音色には曲名が!吹いているのはベートーベン「交響曲第6番「田園」第5楽章」。なんと奈良のシカはクラシックがわかる、芸術がわかるとっても賢いシカなんですよ!

毎朝10時から開催されていますので、奈良公園での朝活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

砂かけ祭り

2月11日(火・祝)、河合町の廣瀬神社では五穀豊穣などを願う伝統行事・砂かけ祭りが営まれます。昔ながらの田植えの様子を所作に盛り込んでいるんです。拝殿の床や境内の砂地を田んぼに見立てていて、牛が農具を引いたり、苗を植える所作をするんです。田人が参拝者と雨に見立てた砂を掛け合い、砂をたくさんかけるほど、田植えの時期によく雨が降って豊作になるとされているんです。レインコート、軍手、マスクなど完全防備でお越しください!

ちなみに廣瀬神社は元々、沼だったのですが土地に変わり、一晩のうちに数千本の橘が生えてきたという伝説があります。現在も廣瀬神社の御朱印には橘の花が入っているんです。

砂かけ祭りの砂が入ったお守りもありますよ。

少し駅から遠いですが、当日はシャトルバスの運行などもありますので、詳しくは河合町のホームページをチェックしてみてくださいね。

※奈良テレビ「ゆうドキッ!」で放送されたものです。

※記事は取材当時の情報です。

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