地域おこし協力隊通信 Vol57 いすみ市地域おこし協力隊

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■エネルギーを自給できるまちに
地域おこし協力隊の加賀利です。現在私は、「持続可能な暮らし」をテーマに活動しています。
私は生まれた時から「トイレは水洗トイレ、生ゴミはゴミ袋に捨てる、電気は流れてくるのが当たり前」な環境で育ってきました。そのシステムについて疑問に思うどころか、「便利でいいな」と思っていたのですが、地球環境について学ぶ中で少しの疑問が生まれてきました。

□電気について
災害を経験するたびに、今の暮らしがいかに外から送られてくる電気に依存しているかを痛感します。現代の暮らしに無くてはならないものなのに、その暮らしが成り立つのは送電線という命綱一本です。気候変動により、今後大きな自然災害が増加すると言われており、『壊れては復旧』という従来の方法が追いつかなくなるのではないかと心配しています。現在、太陽光で発電する技術が発展し、少しの電気であれば一般家庭でも簡単に作れるようになっています。こうしたエネルギーを生み出す技術をもっと地域に広げていきたいと考えています。

□トイレと生ゴミについて
一般的に水洗トイレは水で流した後、汚泥を燃やし、残りの水を化学物質で浄化して海へと返しています。この中には、流すための水や電気、汚泥を燃やすための化石燃料、水に含まれる化学物質による生き物へのダメージなどのコストが含まれています。生ゴミはビニール袋に詰められてゴミ収集車で一箇所に集め、燃やされています。この中にはビニール袋を作るための化石燃料、ゴミ収集車のガソリン、燃やすための化石燃料といったコストが含まれています。
人類の歴史上の大部分はトイレも生ゴミも土に還していました。し尿や生ゴミが土の中の微生物の餌となって土が育ち、その土の栄養が作物の栄養となって、また私たちの体の中に入るというシンプルな循環の中で生きていました。この循環をなんとか現代社会で再現できないかと考え出されたのが「コンポストトイレ」や「生ゴミコンポスト」です。これらは、微生物の発酵の力を活用して土へと還すような仕組みになっています。

どちらにもメリットとデメリットがあり、正解はないのですが、「どちらも選べる」という選択肢があることが大事なのではないかと考えています。今後こういった技術を地域へ広げる場づくりをしていくので、ぜひ参加していただけたらと思います。

▽今後開催するイベントに関しては「いすみ市地域おこし協力隊Facebookページ」や「チラシ(いすみ市役所に配架)」等で告知予定です。

■地域おこし協力隊とは、
条件不利地域等の地方公共団体が都市地域から地域の活性化に意欲のある人材を「地域おこし協力隊」として受け入れ、地域課題の克服と共に本人の定住化を図ろうというものです。