塚地武雅インタビュー「まるで“塚地を愛せるか?”みたいな話になってきている(笑)」

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現在放送中の小澤征悦主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』。

本作は、愛する妻・多恵子(本上まなみ)を亡くしたショックで丸3年間引きこもり中の山下吾郎(小澤征悦)と、吾郎を心配するあまり、おっさんの姿になって生まれ変わってきた、おっさん多恵子(塚地武雅)とのラブコメホームドラマ。

左から)山下吾郎(小澤征悦)、山下トモ(福本莉子)、おっさん多恵子(塚地武雅)

第1話では、吾郎を心配して現れた多恵子の生まれ変わり、おっさん多恵子との奇妙な生活が始まるまでの姿を描いた。

2月8日(土)放送の第2話では、見た目はおっさんでも仕草や料理の味は、最愛の妻・多恵子そのもののおっさん多恵子を、自分は本当に愛せるのか? という吾郎の葛藤がキュートなコメディとして描かれる。

吾郎や家族に昔と変わらぬ愛情を注いでいる、おっさん多恵子役の塚地武雅に、現場での役作りや共演者についてなど、今の想いを聞いた。

<塚地武雅インタビュー>

――この作品の感想を教えてください。

テイストはド真ん中のコメディでありながら、ほっこりして、たまにほろっとして、最後はスッキリするような…。ファンタジー要素のある作品だと思いましたし、今まであまり出会ったことのないようなドラマのような気がします。

――おっさん多恵子を演じることに、楽しさや難しさはありますか?

この役は僕にとってはチャレンジで、僕の姿でありながら女の人に見えなくてはいけない。その辺りを大事に取り組んでいます。しかも女の人の中でも多恵子はぶりっ子が似合う可愛らしい人だから、二重の苦しみみたいなものはあります(笑)。

――その中でも大変だと思うことは?

女性の仕草を知らなくてはいけないことです。例えばガンマンの役なら、ガンマン指導の先生に教えてもらえばいい。でも、女性役の演技指導の先生はいないので、それこそ周りの女性スタッフに聞いたりしています。座り方や包丁の握り方ひとつとっても、女性との違いを感じています。

――塚地さんの好きな女性像の感じに、だんだんなってきたりは…!?

それはないなぁ(笑)。男性がオールマイティで好きな感じの女性にしようと監督とも話していて、ドジっぽくて、健気で一途な女性みたいなところだと思います。

だって、“テヘぺロ”が成立する女性ですよ? ああいう仕草ってよっぽどの人じゃないと周りが許さないと思うんです。そのよっぽどの人を演じているのが、この僕というギャップです(笑)。

※テヘペロとは…多恵子が失敗したときや恥じらったときに発動する。「テヘッ」と笑ってペロッと舌を出すポーズ。

小澤征悦さんは、ハリウッド映画の中にいる俳優さんみたい

――山下吾郎役、小澤征悦さんの印象は?

今までいろんな作品を観させていただいて、シリアスな役どころでありながらどこか個性的な部分もあったりする、格好いいお芝居をされる役者さんだと思っていました。

一方でバラエティに出られる時には、飄々とボケたりするので、この方は多分面白いことが好きなんだろうというのは、薄々画面を通して気づいていましたけれども…(笑)。

いざ一緒にやらせていただくと、本当にコメディに対してストイックで、ひとつのシーンでも声のトーンや動きも何パターンも変えてきますし、堂々とオーバーな演技をされるので思いっきり笑えます。まるでハリウッド映画の中にいる俳優さんみたい。ひとつひとつのシーンを面白いものにしようとするストイックさは本当にすごいですよ。

――その小澤さんは、笑いのプロである塚地さんに「胸を借りる」とおっしゃっていました。

いやいや、本当に僕は小澤さんについていっているだけなんですよ。でも、確かにお互いがボケツッコミを、セリフ以外のところでもどんどん被せてきているなとは思います(笑)。

――山下多恵子役の本上まなみさんと役柄についてお話しされたことはありますか?

「実は、こういう性格ですよね」など、役の部分でのすり合わせはありませんでした。基本は僕の多恵子を見て本上さんがやっていたり、料理のシーンでは本上さんの調理の仕方を見て僕が真似したり。多分、お互いにとても見ているので、だんだん表情も被ってるとは思うんですよね。表情のマネをされると、逆に「こんな顔するんだ!」と気づかされることもありますね。

演技でも僕と本上さんが同じように演じるシーンがたくさんあるのですが、多恵子が「テヘペロ」とするシーンで、先に撮影した僕が勝手にウインクをしたんです。でも実は、本上さんはウインクが苦手だそうで(笑)。あとから、現場が本上さんのウインク待ちになったと聞きました。

「臭い」とか「おじさんとかキモい」とか、そのセリフを受け止めてやっている

――ドラマのテーマでもある『人は見た目か、中身か?』この作品に接したことで、改めて考えたことはありますか?

いや、極端な話、この役をやらせていただいている僕の外見が0点という前提で物語が進んでいるので、「それはちょっと待ってよ」と思いました。まるで、“塚地を愛せるか?”みたいな話になってきているので(笑)。

セリフも無茶苦茶で、「臭い」とか「おじさんとかキモい」とか、僕はそのセリフを受け止めてやっているんです。でもある種、僕にしかできないと自負した役で、世のおじさん代表として頑張りたいというのはあります。

――最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

笑えて泣けて、というと月並みな言い方ですが、本当におすすめしたいドラマです。このドラマはメインのテーマが、『人は見た目か、中身か?』ということなので、“塚地でも愛せるのか?” という究極の選択に、みなさんも挑んでいただきたいです。

それで、「塚地もありやな」と思ってもらえたら少しは救われますので、ある意味、僕を肯定してもらえるドラマになればいいなと(笑)。でも本当に、愛が詰まっているいいドラマだと思います。

左から) 宮下純平(黒木啓司)、山下吾郎(小澤征悦)、おっさん多恵子(塚地武雅)

第2話では、テニスコーチの宮下純平役に、EXILE/EXILE THE SECONDの黒木啓司が登場。

おっさん多恵子につきっきりで教える姿に、なんと吾郎が嫉妬!?吾郎の気持ちは動くのか…見逃せない展開が待っている。

<第2話あらすじ>

死んだはずの妻(本上まなみ)がおっさん(塚地武雅)の姿で生き返った…!?戸惑うばかりの吾郎(小澤征悦)。しかし見た目はおっさんでも仕草や料理の味は、最愛の妻・多恵子そのもの。

そんな中、破天荒な従兄弟のトカレフ(塚本高史)が、吾郎にとんでもない助言をする。一方、娘のトモ(福本莉子)は、おっさんを受け入れられるわけもなく次第に家族の間に溝ができ始め…。