レオパレス21、営業赤字に転落し最終損失241億円

レオパレス21(東京都中野区)は2月7日、2020年3月期第3四半期決算を発表した。売上高が前年同期比12.7%減の3287億2100万円、営業損失は228億500万円(前年同期は65億200万円の利益)、経常損失は221億3100万円(同62億4600万円の利益)、最終損失が241億3700万円(同439億8900万円の損失)。施工不良問題で約420億円の補修工事関連損失引当金繰入額のあった前年同期から特別損失が減った影響で最終損失は減少。しかし入居率や受注の低迷で営業損失を計上した。

賃貸事業は売上高が9.6%減の2924億600万円、営業損失は126億1000万円で、前年同期の143億1300万円の利益から大幅な赤字に転じた。第3四半期末の入居率が6.35ポイント減の78.91%にまで下がっている。アパート建設の開発事業は売上高が46.3%減の205億4200万円、営業損失は前年同期より10億7600万円悪化の36億9500万円。総受注高は88.5%減の60億7900万円、期末受注残高は53.3%減の332億3600万円。

通期予想は売上高が前期比11.5%減の4473億円、営業損失が280億円(前期は73億9000万円の利益)、経常損失が278億円(同70億6300万円の利益)、最終損失が304億円(同686億6200万円の損失)。同社では今後、事業構築の再検討を行い、5月に新事業計画を公表する予定としている。

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