日ハム万波、8日紅白戦で「4番」 栗山監督もアピール期待「命がけで必死に」

日本ハム・万波中世【写真:石川加奈子】

「4番」起用に万波は意気込み「分かりやすい結果を出したい」

 日本ハムの万波中正外野手が8日に沖縄・タピックスタジアム名護で行われる紅白戦で「4番」に座る。初めて1軍キャンプに参加している高卒2年目の19歳は初実戦に向けて「とにかく結果を出したい。それ以外にない」と力を込めた。

 横浜高時代には横浜スタジアムのバックスクリーン看板直撃弾を放つなど規格外のパワーを見せつけた。入団時190センチ、90キロだった体格は191センチ95キロとさらに大きくなり、飛ばす力は誰もが認めるところ。「分かりやすい結果を出したい。長打とかホームランとか」とセールスポイントアピールを目論む。

 一方でバントのサインが出ることを想定もしている。「レギュラー以外の人は代打でバントもできないと、試合に出ることにつながらない。おおざっぱなことだけではダメ」と認識。この日のケース打撃ではバントを1発で決められなかっただけに「実戦の投手ではないのにミスするのは、詰めの甘さ、意識の低さがある。2回同じミスをしないように」と自戒した。

 8日の紅白戦で本格的な競争のゴングが鳴る。栗山英樹監督は「無難にやるんじゃなくて、(ポジションは)自分で取りに行かなきゃいけないこと。どれだけ命がけで必死に野球やっているかは見る人が見れば分かるはず」と若手の猛アピールに期待している。

 チャンスをもらった万波は「結果が出ないと内容を見てもらえないので」と内容よりも結果にこだわり、開幕1軍への関門を1つずつクリアしていく。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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