研究内容や成果発表 ベストプレゼン賞に小佐々さん

佐世保高専機械工学科5年 遺伝子細胞導入の効率化目指す

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ベストプレゼンテーション賞を受賞した小佐々さん=佐世保高専

 長崎県の佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)機械工学科5年の小佐々拓巳さん(20)が、研究内容や成果を発表する「佐世保地方講演会」(精密工学会九州支部・中国四国支部共催)で、ベストプレゼンテーション賞を受賞した。テーマは、遺伝子を効率的に細胞内に入れる技術の開発。確立すれば、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の大量生産などに応用できるという。「解析が思うように進まずに苦労した。評価してもらい、うれしかった」と喜びを語る。

 講演会は昨年12月、佐世保高専(佐世保市沖新町)で開かれた。県内外の大学や高専、企業の研究者らが発表。68件のうち、7件がベストプレゼンテーション賞に選ばれた。
 小佐々さんは、機械工学科5年の山中慎太郎さん(20)や、豊橋技術科学大(愛知県)と共同で研究を進めている。
 細胞に電気を流して穴をあけ、遺伝子を入れる「電気穿孔(せんこう)法」という技術を用いる。細胞と遺伝子を含んだ微小な「液滴」を大量に作り、一つ一つに電気を流すことで、効率的に遺伝子の入った細胞を生み出すことを目指している。
 液滴は、マイクロチップ上の流路に、細胞と遺伝子を多量に含んだ液体と、液体を分離する油を流し込むことで連続して形成される。その際、液滴には細胞が一つずつ入るのが理想だが、今の技術では複数個入ったり、一つも入らなかったりするという。
 液体の量や流す速さなど、さまざまな条件を最適化する必要があり、解析を進めている。卒業後も佐世保高専の専攻科複合工学専攻に進み、研究を続けるという。「最適な条件を見つけるため、液滴の大きさと流量の関係性などのデータベースを作りたい」と抱負を語った。