詐欺被害阻止へ 電話録音機寄贈 神奈川RC

防犯対策電話録音機の贈呈式の様子=神奈川署

 後を絶たない特殊詐欺被害を防ごうと神奈川ロータリークラブ(RC)はこのほど、かかってきた電話に警告メッセージを流した上で通話を録音する「防犯対策電話録音機」を、神奈川署と神奈川区役所にそれぞれ50台寄贈した。

 特殊詐欺などの犯行グループは録音を嫌う習性があるとされ、高齢者宅にかかる詐欺の前兆電話や迷惑電話の撃退などに同録音機を活用してもらう。同録音機は工事不要で簡便に導入できるという。

 署は過去の詐欺被害者などに配布を始めており、区は高齢者が集まる場で詐欺被害対策を紹介する際などに活用する。創立60周年記念事業として寄贈した同RCは「1件でも被害が減らせれば」と期待を込める。

 署によると、管内の特殊詐欺の2019年の認知件数は100件で被害総額は約2億4千万円。手口は、カード交付型が増えているという。

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