花火やコンサート、大磯「なぎさの祭典」今夏は中止 東京五輪で警備人員の確保困難

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毎年、大勢の人出でにぎわう「なぎさの祭典」=大磯海岸(過去の開催から)

 神奈川県大磯町は6日、夏の風物詩の花火大会「なぎさの祭典『夏!!大磯!!祭!!』」の今夏の開催を中止すると発表した。東京五輪・パラリンピックの開催に伴い警備人員の確保が困難となり、「苦渋の決断」(町担当者)を迫られた。

 祭典は毎年7月下旬に大磯港で開催し、約千発の打ち上げ花火が夜空を彩る。例年、人気アーティストによるコンサートも行われ、約3万5千人が訪れるなど32年にわたり地域で愛されてきた。

 しかし、今夏は7月26日に五輪セーリング競技が藤沢市の江の島で開幕。これまで町職員や警察などが毎年約150人態勢で会場警備に当たってきたが、警備会社が五輪警備を優先するため人員が確保できなくなった。

 昨年も台風6号の接近により中止しており、2年続けて地域の風物詩が行えない事態に。時期をずらす検討もしたが調整が困難で、町担当者は「来場者の安全安心が優先で、中止は非常に残念」と肩を落とす。