元チア日本代表主将の女性 最高峰の本場、米国NFLに挑戦

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NFLのチアリーダー選抜試験に挑戦する宝塚市の大西真菜美さん=宝塚市末広町

 兵庫県宝塚市在住の大西真菜美さん(23)が今月渡米し、チアの最高峰とされる米プロフットボールNFLのチアリーダー選抜試験に挑む。人生の大半をチア中心に過ごし、日本代表チームのキャプテンとして世界一に輝いた。合格倍率は10倍を超える厳しい挑戦だが、大西さんは「誰かの頑張る原動力になりたい」と力強く話す。(小谷千穂)

 3歳からクラシックバレエに触れ、宝塚市立安倉北小学校5年の時にヒップホップダンスを始めるなど、踊りが大好きだった。長尾中学校ではバスケットボール部に所属。運動能力を買われて高校の陸上部から推薦が来たが「ダンスを続けたい」と、チアリーディングの名門・箕面自由学園高校に入学。日本選手権大会の高校部門で2連覇を達成した。

 身長164センチで筋肉質の体を生かし、タワーをつくる技では一番下で仲間を支える役を担った。立命館大学では応援団のチアリーダー部に入り、日本代表キャプテンとして2017年に世界選手権大会で優勝。旅行会社への就職と同時にチアから離れたが、チアへの思いが募り、昨年はサッカーJリーグガンバ大阪チアダンスチームと両立した。充実した日々の中で「もっと上を目指したい」と仕事を辞め、憧れのNFLを目指し始めた。

 米国で受けるのは、インディアナ州にある「インディアナポリス・コルツ」のチアリーダー。ガンバ大阪の先輩もかつて所属し、日本人の受け入れに積極的なチームだ。2月半ばに到着した後、週1回のレッスンを経て4月にオーディションがある。数百人の中から選ばれるのは30人ほどという。

 モットーは「人より倍やる」。筋トレも走り込みも、自分に厳しくハードに取り組む。面接があるため、ジョークを交えた英会話も勉強し、体形維持のために大好物のティラミスも我慢している。チアの魅力を「1人の行動がみんなに影響する。喜びも共有できる」と満面の笑みを浮かべる大西さん。「就職し、チアを辞めてしまう人が多いのはもったいない。もっと色んな形でみんながチアを続けられるよう、私が影響を与えたい」と語る。