ドジャースが便利屋・テイラーと契約延長 2年1340万ドル

日本時間2月8日、ドジャースは内外野の複数ポジションを守るユーティリティ・プレイヤーであるクリス・テイラーとの年俸調停を回避し、2年契約を結んだことを発表した。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、2年間の総額は1340万ドルで、今季の年俸が560万ドル、来季の年俸が780万ドルになっているという。今回の2年契約はテイラーの年俸調停期間の最後の2年間をカバーするものとなる。

現在29歳のテイラーは、昨季124試合に出場して打率.262、12本塁打、52打点、8盗塁、OPS.794を記録。左前腕の骨折で7月中旬から1ヶ月以上にわたって戦列を離れたため、3年ぶりに規定打席到達を逃したものの、左翼の56試合を筆頭に、遊撃39試合、二塁20試合、中堅20試合、三塁6試合、右翼3試合と内外野の6ポジションを守り、ユーティリティ・プレイヤーとしてチームに不可欠な戦力となっていた。

マリナーズ時代の2014年にメジャーデビューを果たし、47試合で打率.287をマークして将来の正遊撃手候補と期待されるようになったテイラーだが、その後は伸び悩みが続き、2016年6月にザック・リーとのトレードでドジャースへ移籍。すると、翌2017年に大ブレイクを遂げ、140試合に出場して自身初の規定打席に到達し、打率.288、21本塁打、72打点、17盗塁、OPS.850の好成績を残して周囲を驚かせた。この年はリーグ優勝決定シリーズでOPS1.248をマークし、MVPに選出されている。

自己最多の155試合に出場した2018年は打率.254、17本塁打、63打点、9盗塁、OPS.775と少し成績を落としたが、レギュラーとしては及第点。昨季も含めた直近3シーズンの働きにより、複数ポジションを守れる選手が多く名を連ねるドジャース打線を象徴する存在となった感がある。なお、テイラーは今季が年俸調停期間2年目のシーズンであり、フリーエージェントとなるのは2021年オフで変わらない。

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